diary

いつも考えていること

傷跡は消えない

もう1ヶ月も前になるのか。 今さらだけど、下書きのまま置いておくのももったいない。 その朝、その記事を読んで、「なんじゃこりゃ」と違和感を覚えた。笑えばいいのかな、とも思った。少なくとも鼻で笑った。 「悩んで読むか、読んで悩むか」という書籍コ…

Don't Look Back Into The Sun

SEALDsの活動、特に野党共闘を促した参院選や東京都知事選について、に対して思うことは、「時代は変わっていた」だった。それは、よもや肯定的な評価でなく、もちろん否定的な意味合いである。 なぜ岡田民進党は立憲主義がどーのこーのなどというお題目しか…

鑑賞するための戦い―モエレ沼、水の教会の感想とその他

モエレ沼公園に行った。 moerenumapark.jp ただの公園ではない。イサム・ノグチという彫刻家が「地球を彫刻」した結果がこの公園なのである。 自転車を借りて、2時間走り回った。 青空、白い雲が広がり、緑に囲まれる。草が揺られ、風が目に見えた。 山があ…

人権を明らかに侵害しても、なお。

7月の中旬、天皇が生前退位の意向を持っている、と唐突に報道されたのは不思議だった。 参議院選の最中で、東京都知事選の候補者が誰になるのか、という政治の話題に尽きないはずのそのタイミングで、天皇が云々等々報道され、ぼくとしては「なぜ選挙のこと…

とんちんかんなのは誰か?―政治が要らなくなる時

国民が政治に無関心なのは良いことだ。 なぜならみんな、現状に満足しているのだから。 と、喝破したのは筒井康隆だったような、あるいは高校の時の友人だったような。 立憲主義や民主主義といった近代社会の基本的な考え方を見直し、破壊させてはならない、…

モランディと野十郎ー世界と遊ぶ、静かな反抗心

ジョルジョ・モランディと高島野十郎という二人の画家に最近、惹きつけられて止まないでいる。 展覧会を観に行くまで、その名前すら知らなかった画家だったけれど、観てしまったら忘れられない存在になった。 ジョルジョ・モランディ。 1890年、イタリア・ボ…

NEW ORDERのライブの感想

New Orderのライブに行った。 同じタイミングで小沢健二もライブをやっていたのは当日、ツイッターを見て知った。 もし知ってたらどちらに行くか悩んでただろーなーと思うので、知らなくてよかったのかもしれないし、知っていても僕はニューオーダーに行って…

「霜降り紅白歌合戦」は2010年代の「今夜はブギー・バック」だ―"DJみそしるとMCごはん"について

DJみそしるとMCごはん、この名前自体は前から知っていたのだけれど、ここまで何度もリピートして聴くことになるとは…。 「おいしいものは人類の奇跡だ」をコンセプトに、くいしんぼうHIPHOPとして食事、料理を題材とした楽曲を制作し、2013年にデビュー。 ぼ…

役立たずの思想

「日本すごい」系のテレビ番組や雑誌の特集、書籍が増えている、と言われている。 実感としては、確かに増えていると思うけれど、本当に増えているのか、と言われるとデータ的なものを見たことがないので、なんとも。 新しくオープンした「東急プラザ銀座」…

白鵬がんばれ

白鵬は、そんなに悪いことをしたのか? そんなに批判されるようなことをしたのか? ぼくは、断固、白鵬は悪くない、と言う。 ぼくは白鵬のファンであり、白鵬を贔屓しているからだ。 ぼくが相撲を観始めた時、白鵬は若かった。強く、これからもどんどん強く…

ニューヨーク旅行記

2月の終わりにニューヨークに行った。 あまり言いたくないが、ニューヨークやら東京やら、パリやら、どこにせよ世界中の都会というのは、テロが怖い。 パリでの同時多発テロが2015年11月13日。 ぼくがこのニューヨーク旅行を予約したのはその一週間程度前の…

死にやすくなるために

オチ書きますのでご注意ください。 koinouzu.info まず、「貧困」が表されている事に注目したい。 象徴的には男性がフリーターであり、家の名義は彼女のものである等経済的に女性に依存していることが挙げられる。 男性陣で正規雇用で労働している人がいない…

メディアは差別を助長するー2016年初場所について

メディアは我が身を振り返り、自分のなすべきことを考え直すべきだ。 メディアは世間の代表であること(世論の鏡だとか公器だとか自負だけは立派)を盾に「既にある差別」を増長するような行為を止めてほしい。 何をそんなに怒っているかといえば私の数少な…

妻が働く理由

安倍首相が、予算委員会に置いて実質賃金が下がっていると指摘され、「パートが増え、1人当たりの賃金が低く出ている」と説明し、その例え話として「妻は働いていなかったが景気がよくなって働くことになり、私が50万で妻が25万なら75万円。2人で働くと平…

新聞営業マニュアル

新聞の勧誘が来た。 祝日の昼下がりのことである。 ぼくは無防備なことにとりあえず扉を開けた。てっきり、すでに購読済みの朝日新聞の集金だと思ったのである。 「新聞、取ってますか?」という二十歳代前半と思しき、気の弱そうな青年の声は震えていて、ぼ…

自分の中の偏見に気付く

自分の心の中にある偏見に気がつく瞬間の怖さ。 大晦日、あと何時間かで2015年も終わる時間帯、紅白までまだあと少しある夕方、他に観るものもなくEテレをつけたらば、その番組がやっていた。 教育番組を対象とした「日本賞」というのがあるらしく、そのグ…

あちらこちらに飛んでいく

なぜぼくはこんなにも長々と書くのか。 ブログやSNSといったインターネット上における情報の伝播においては、簡潔に事実をまとめ、単一の論点を提示し、読み手に示唆を与えることが最も効率的であろうことは明らかだと思う。 そうした記事が拡散し、話題とし…

自分の目にある丸太、他人の目にあるおが屑

人を責め立てるのは、たぶんあるいはとても気持ちの良いことだろう。 なぜならば、自分に理があり、義があり、善がある、と疑って信じないから、もはや敵なし、揺らぎなし。 ただひたすらに相手を責め立てることは、もしかするとその人にとって癒しかもしれ…

20151216夫婦同姓合憲判決

民法第750条 夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する。 は 憲法13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必…

「お金の使い方→10代の反抗期→営業→人間性の喪失」

「営業」と聞くと、怖がってしまう自分がいる。 10代の自分は、服を見ていると寄ってきて「サイズありますので〜」みたいなことを言ってくる店員は避けていたし、マクドナルドの「ご一緒にポテトはいかがですか」すらも嫌いだった。 家にいて、運悪く営業の…

今年の美術鑑賞の感想

先日、京都に行って琳派りました。 楽しかった! 今年はたくさん琳派りました。 ・京都国立博物館「琳派 京を彩る」 rinpa.exhn.jp ぼくが行った際には俵屋宗達と酒井抱一の「風神雷神図屏風」と酒井抱一の「夏秋草図屏風」が並んでおり、尾形光琳の「風神雷…

ぼくは祈らない。

Facebookのアイコンをトリコロールにしたからといって、誰も彼もを批判するつもりはないけれど、中学高校あたりの同級生がそれをしているのを見かけて、考え込んでしまう。 たとえばこの間はLGBTの権利が認められたとFacebookのアイコンをレインボーにするの…

志は低く、機嫌は良く―深澤真紀さんの講演を聞いて

深澤真紀さんの講演会に行ったら、面白すぎたのでメモ。 印象に残ったところだけかいつまんで書かせていただきたいが、深澤さんはとてもお話がうまく、かいつまんだ内容だけを見るよりもちゃんと講演を聞きに行って、その全体を聞いてもらいたい。ぜひ、他で…

同性愛、夫婦別姓、結婚、少子化、コスパ

なぜ人は「子ども」のことを考えるのか、というのが最近気になる。 きっかけは、渋谷区パートナーシップ証明のニュースに対するヤフーコメントからだ。 「同性婚は少子化に役立たない」とか「恵まれない子を引き取って育てるくらいの責任が必要だ」とか書い…

夫婦別姓についてー私とは誰か(私とは世界である)

結婚したら、女の人は姓が変わる。 そんなことは、男のぼくには無関係なお話、だと思って生きてきた。 でも、結婚したら、相手の女性の生活は、名前が変わり、手続きやらなんやら面倒な話に加え、日常における変化もあるというのに「ぼくは無関係」なんて、…

私をラグビーに連れてって(take me out to the rugby game)

ラグビーW杯が始まった。 相撲も見なきゃならんし、ラグビーも見なきゃならんし、嬉しい悲鳴である。 案外自分はスポーツ好きだなあと思う。 囲碁や将棋とかには関心がない。子供の頃に体を動かしていたことが根強く自分の中にあって、根本的にスポーツが好…

忘れても残ってる

ブログを始めて一年が経った。 去年、新聞記事を読んでから雷に打たれたようにどうしても書きたくなった。その最初の記事から継続的に何かしら書いているし、書きたくなる。 時折読み返して、よく書いたなあと嬉しくなる。 小学生の頃に自由帳10冊以上もマン…

音楽の聴き方

定額制音楽配信サービスが次々とリリースされて、ぼくも使い始めた。 まだ使い始めて1週間。 でももう、すごいなあ、便利やなあ、と嘆息しっぱなしである。 そもそも定額制音楽配信サービスというのは、月額利用料を支払うことで利用可能な楽曲を聴くことが…

専門家であること、専門家でないこと、間に橋を架けること

日常的に接しているニュースとニュースが、自分の中で一本の線になって、ハッとした。 権威とか、専門性とか、ってなんなんだろうか。 1.美術 二科展に押切もえやAKBグループに所属するアイドルの若月佑美や工藤静香が入選したそうだ。 &l…

夏の思い出(登山)

8月の終わりに燕岳に登った。 登山は、昨年、白馬岳以来2回目だ。 白馬は雪渓もある難易度がそれなりの山でかなり心構えがあったのに対し、燕岳は初心者向けと評されることもあり、甘く見てかかったところがあって、特段の問題はなかったのだけれど、ちょ…

ぼやけた主語

(天声人語)小林秀雄と主権者教育:朝日新聞デジタルwww.asahi.com この天声人語が気になった。 書き手によれば、といっても小林秀雄を援用してだが、政治とは以下のようにあるべきだと言う。 政治とは「事業」である。みんなで社会を作り、うまく生活して…

幸福こそ戦争へと至る道

2015年7月、安保法案は、衆議院において100時間を超える議論ののち与党自民党、公明党の賛成多数により可決、現在参議院において議論され、今後参議院で可決されなくとも、衆議院での再可決が確定的であり、成立する見通しである。 僕の働く霞ヶ関界隈はデ…

持たざる者(所有の呪縛)

人間関係において、大切な人もいれば、どうでもいい人もいる。 他者をどのように捉え「人間関係」を構築するか。それは、その人にとって何が最も大切なことか、に繋がってくるのだと、僕は思う。 <a href="https://cakes.mu/posts/10258" data-mc…

青春とはなんぞや

青春とはなんぞや。 こないだ金曜ロードショーで「時をかける少女」がやっていので、録画して、ぴゃぴゃぴゃーとところどころ2倍速にしながら見た。 <a href="https://kinro.jointv.jp/lineup/150717" data-mce-href="https://kinro.jointv.jp/lineup/15…

言葉と意識

ヤフーニュースのコメント欄をみると、Facebookのコメントが見られる。 基本的に実名顔出しのFacebookだけど、時折どうした!?と言いたくなるようなくらい罵詈雑言を書き連ねている人がいて、この人ら友達にどう思われてるんだろう、と不思議でしょうがない…

私の普通、あなたの普通

衛生観念、キレイさ、清潔さの基準は人それぞれだ。 自分の衛生観念と他人の衛生観念の程度の差を知る瞬間は、とても怖いものである。 カレーをぐっちゃぐちゃにかき混ぜるとかお箸の持ち方や魚の食べ方、ものをすする音、噛む音。 ジーパン洗ったことないと…

認めてあげる

認める、とは何か。これまで「なかったこと」、「蓋をして見えないようにしていたこと」に対して、「あっても良いこと」にすること、と思う。「ある」だけでなく、それを「良し」とする。認める、という行為には二段階のアクションがある、という気がするの…

褒めてほしい症候群

褒めてほしい! という気持ちが邪魔なのだ。 幾つか気になった記事があったのでピックアップ。 温厚なパパが突然キレるのはなぜ?ママには想像できない理不尽な理由と対処法 http://t.co/lTq3J6sXJV 夜泣きする赤ちゃんの面倒を見た僕は、褒めてもらえると思…

祝婚歌

祝婚歌 分からないことを言えば、 あなたは選ばれてそこにいるのではなく、 かといって あなたが選んだからそこにいるのでもなく、 偶然に (つまりそれは必然に)、 今、二人はそうして並んで立っているのであるから、 安心していい 素直なことを言えば、 …

より倫理的な消費の仕方ーアイドル、スポーツ、サービス業

うーん。見てないから、そのものへのコメントはできないけど、わざわざ生放送するAKBの総選挙ってのは、なんなんだろうか。テレビつけたら女性がこれからもグループ全体を応援してほしい旨スピーチをしていた。うーん。物語消費やらデータベース消費やら、我…

笑いとは差別であるーバカリズムの演じる女性と柳原可奈子の演じる女性の違い

笑いは差別だ、とは中島らもの至言である。だから、チビ、デブ、ハゲ、ブス、ちんば、びっこ、つんぼ、かたわ、アホ、バカ、キチガイ、あらゆる「劣等」は全て笑いにつなげられる。男、女、オカマ、その他性的な分類や日本人、アメリカ人、フランス人、ロシ…

びじゅチューン!

びじゅチューン!にハマってる。びじゅチューン!とはなんぞや。わからん。公式ページの説明を引用しよう。世界の「びじゅつ」を歌とアニメで紹介する番組です。むずかしい説明なし。びじゅチューン!なんてこった、Wikipediaによると2013年から放送していた…

山崎ナオコーラを信用して

ぼくは読みながら、読み終わってから、いや読む前から、山崎ナオコーラの考えていることを考えているような気になるほど、ぼくの持つ問題意識と山崎ナオコーラの表す問題の近さに酔いそうになる。人のセックスを笑うな、が有名な山崎ナオコーラ。初期の恋愛…

神様に感謝しなくちゃね

神様について。わざわざ「様」なんてつけちゃって、と自分でも思うけど、神様について。神について、ではなく。照ノ富士が大関に昇進した。「横綱は『なりたい』と言ってなるものではない。自分で選ぶのではなく、神様が選ぶもの。選ばれるように努力して頑…

労働と成長

この本の書いてることをどう捉えるのだろう。取るに足らないことなのか。2012年のすばる文学賞受賞作「狭小邸宅」について。狭小邸宅 (集英社文庫)作者: 新庄耕出版社/メーカー: 集英社発売日: 2015/02/20メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 主人公は…

決定的でありながら、未確定な未来

小説の語源は、大説=国家や政治についての書物に対して虚構や空想の書物だから小説というのだと、Wikipediaなんかで読んだことがある。本当かどうかは知らない。大きな話、今の日本がこうしてこのようにあることは、肯定的にも否定的にも、過去の日本の行い…

美味しさの秘密

ゴールデンウィークは帰省した。 兄も僕も大学卒業後、就職し出て行き、本来なら子育てを終えた夫婦二人が過ごしているはずの実家だが、二年前に母が亡くなったため、父が一人で暮らしている。 汚いことはないけれど、綺麗なこともない。 あるところは二年前…

理想を見る-憲法について

政治的なことへの言及は難しい。それを発した途端、自分の立ち位置は露わになり、たくさんの軸とともにそれぞれ対照する「敵」が現れ、その敵はもしかすると自分の身近な人、日常、なんの不都合もなく、いやむしろ共にいて安らぐ相手かもしれない。しかしな…

5月どんどん晴れて

4月はたくさん美術館に行きました。 国立新美術館のルーブル美術館展、マグリット展、サントリー美術館の若冲と蕪村展、根津美術館の燕子花と紅白梅図展、東京藝大大学美術館のダブル・インパクト展。 一つずつ感想。 ルーブル美術館展 ルーヴル美術館展 日…

仁義なき日本の中空構造

河合隼雄の「中空構造日本の深層」を読んだ。 中空構造日本の深層 (中公文庫) 作者: 河合隼雄 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1999/01 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 44回 この商品を含むブログ (22件) を見る 日本は、真ん中に「空」を抱く構造…