2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧
隣の部署にいる後輩が同じ大学だと知ったが、こんなご時世で飲みにも行けない。一緒に校歌でも歌いたいと思ったが、聞いたら校歌を覚えてないらしい。どうも母校愛に差があるようだ。 でも大学時代の友人は後輩の方が多いみたいで、今でも学祭に訪れたりする…
田上孝一『99%のためのマルクス入門』と斎藤幸平『「人新世」の資本論』を読んで、マルクス漬けである。 どちらも同じようなことを言っている。環境変化によって地球が終わりかけている。資本主義を保ったままでどうにかできるわけないのだから、社会主義を…
北海道、札幌から電車に乗って一時間四十分。人気のない駅前、ゆったりと作られた道路をなんどか右左に曲がり、大きな道路沿いを行くと、夏の晴れた日のような薄い青色の建物。円柱形のてっぺんにはとんがり屋根。定規で書いたような窓が二階の位置を示して…
私たちはたくさんのことを見落としている。毎朝の通勤路、いつもすれ違う犬とその飼い主、同じ電車に乗った人たち、職場の窓の向こうに見える謎の鉄塔。汚れていくカーテン、へたれてゆく布団、少し傾いている本棚、テレビ台の裏に溜まる埃。ちょっとずつ疲…
みんなで手分けしましょうと言ったら上司に睨まれた。いや、それは違うだろ、これはあいつらの仕事だから、俺らはやれないよ。わざわざ冷たく言い放った。打ち合わせの帰り道、お前な、ああいう仲良しごっこみたいなのやめろよ、ちゃんと分担しないと後で痛…
8/15 笛美「ぜんぶ運命だったんかい」を読む。郵便局のエピソードで冷める。そんなこと言う金融機関の人間はいないと思う。でもいたんだろうから仕方がない。文章というのは何もしなければどんどん暗くなる、とは保坂和志の言葉だったと思うが、この人の文章…
実は私はサウナが好きではない。けど、彼がサウナ好きで、勧めてくるから、入ったふりをした。それがダメだった。もちろん私がダメなのだけれど、銭湯のロビーでホカホカしている彼に「すごくよかったよ」なんて言ってしまった。それで彼はしょっちゅう銭湯…
フジロックを辞退した折坂悠太のこととか、パラリンピックの片翼の飛行機のメタファーとか。アフガニスタン情勢とか、自国の兵隊が殺されたら敵国の一般市民含めてドローンで空爆するアメリカのメンタリティとか、自国民退避のみできた日本の外務省のこと。…
松任谷由実のHello, my friendを聴きながら、秋の訪れを感じるような夕暮れ時、部屋の中でくれなずんでいた。 よくよく考えるとやっぱりこんな情景は私の人生には存在しない。君に恋するような、気まぐれで短い夏。ない。夏の私はいつもだらけている。アイス…