Nu blog

いつも考えていること

2018-01-01から1年間の記事一覧

M-1グランプリのこと

今年もM-1グランプリがあって、終わってしまった。なんだかんだ面白い漫才が見られるこの番組、この賞レースを異様に楽しんでる私がいる。 惜しむらくは三時間半という長い時間が審査員のコメントに費やされたこと。審査員のコメントは、ネタの四分より長か…

友人代表挨拶

今のところ六回ほどしか結婚式・披露宴に出たことがない。 二十九歳男性の平均出席回数を存じ上げないが、少ないのではないか。 二次会だけであれば、あと三、四回参加しているが、まあ、それはなんかのついでに呼ばれた程度のものである。 知り合いの女性は…

院長先生のお話

さて、前回の続きである。 院長先生は始業式、終業式、入学式、卒業式といった式典には必ずご出席され、お話を頂戴した。 もっとも印象に残っているのが前回の汽笛で目覚めるエピソードなわけだが、もう一つ覚えているものがある。 それがマラソンわっしょい…

礼拝

毎日礼拝のある学校だった。 キリスト教の中でもプロテスタントという宗派に属する学校、いわゆるミッションスクールである。 礼拝は、オルガンで奏でられる前奏を聞いて黙祷することからスタートする。 礼拝堂に入ったら、友達とのおしゃべりはやめて、心を…

朝の仕事

ここのところ寝癖に悩んでいない。 ナイトキャップを被って寝るようになったからだ。 ナイトキャップといってもシルクのツヤツヤしたマダームが被るようなものではなく、腹巻を細長くしたようなものをすぽっと被っている。 そもそも布団に入る直前に被り、朝…

水連学校

今でも不思議に思っていることがある。 小学生の時である。 カナヅチだった私は、夏休みになると水練学校という、市で独自に行われている水泳教室に、強制的に通わされていた。六年間、ずっとである。 水練学校は、近くのN小学校のプールで開催されていた。 …

ポップスターの悲劇

国立新美術館「生誕110年 東山魁夷展」を観た。 東山魁夷という名前や「道」あるいは「緑響く」などの有名な作品を知っている人は多いだろう。「国民的画家」である。 しかし、本展覧会、まったく東山魁夷という芸術家のキモが分からなかった。 たたひたすら…

Mom『PLAYGROUND』

Momの『PLAYGROUND』が良い。 tofubeatsやPUNPEEと似た空気。ということは現代の空気感を良く表しているということである。たとえば「夏の魔法」なんかはtofubeatsの「BABY」と雰囲気がよく似ている。 そういえば「スカート」ではマリオのコインを取る音がサ…

相撲のこと

一好角家、と言っても、基本的にはテレビで見ているだけ、年に数回国技館に足を運ぶ程度、十年ちょっとだけの相撲ファンの感想ですが、横綱・稀勢の里をどうすればいいのかさっぱり分からない。 四連敗の末、初日に怪我をしていたなどともったいぶった言い訳…

10月のこと

寒くなってきたようで、案外昼間は暑かったりして、秋だなーって感じ。 この晴れっぷり、絶対今日二学期の中間試験やろ。11時には試験終わってガランとした教室で友達と普段食べへんような惣菜パン食べながら明日の試験範囲とか昨日見てしまったダウンタウン…

『獣になれない私たち』1・2話感想

男受けしない服装を見て、「なんの目的で男受けしない服を着るのか」と呟く男と「好きだからその格好をするのではないか」と答える女のシーンを見て、僕はなぜか野矢茂樹の他我問題を思い出した。 「お母さん、これがシクシク痛いって感じなの? お母さんが…

活動報告(8月末から9月にかけて)

・美術館 目黒区立美術館「フィンランドの陶芸展」、東京オペラシティアートギャラリー「イサム・ノグチ展」、東京都美術館「藤田嗣治展」と「BENTO展」、東京都写真美術館「TOPコレクション」と「杉浦邦恵」に行った。 フィンランドの陶芸。真っ先にマリメ…

勝てば、負ければ。

www.asahi.com 朝一にこの記事を読んだ時は大した違和感はなかった。もともと「日本人」連呼には奇妙さを覚えつつも、大坂なおみの偉業に、日本の報道は「日本人であること」以外の意義を見いだせないのだから仕方がないよな、と思っていたので。ぼくはテニ…

相撲の立合い

自分1人だけ怒ってるのかと思って、うじうじしていたら、北の富士さんが千秋楽に言ってくれたので、「もっと言ってくれ!」と画面に向かって言っちゃった。 相撲の立合いについてである。 びっくりすることにどうやらあまり共感されていない感想らしい。 相…

『SUNNY 強い気持ち・強い愛』

『SUNNY 強い気持ち・強い愛』を観た。 大根監督の作品とは、興味・関心は合うのに話が合わない、ということばかりで、いつも歯痒い思いをしてきた。 今回も、「コギャルが主人公」「表題に小沢健二」「90'sムービー」と聞き、いつも通りの結果を覚悟したわ…

最近行った銭湯ら

2年前の夏に銭湯に入り始めたんだなあとブログを読み返すとそうみたいである。サウナには1年前から。スパプーの岩盤浴がきっかけだった記憶。身体の癒しは主目的だが、銭湯でダラダラするという時間そのものを楽しんでる自分を発見するのである。エッシャー…

オーシャンズ8

オーシャンズ8を観た。アン・ハサウェイってアメリカではとんだ嫌われ者なんですね。 女性だけのオーシャンズ。その言葉の響きだけでその映画の意味が噴き上がっている。 物語自体はスピーディに、分かりやすく、都合よくハラハラと綴られる。刑務所を出所…

夏にはもう飽きた

特に書くこともないけど、何か書きたいような気がして書き始めた。先週、義実家に帰省したが、やることがなくて手持ち無沙汰な1週間だった。サウナに行きたかったのに、ぼやぼやしてたら行きそびれた。バカだ。何冊か本を読んだ。面白いのや面白くないのがあ…

気持ち悪いこと

気持ち悪いことからは目を逸らしたいのですが、そうもいかないので、箇条書きしときます。 ・東京医科大学、入試得点操作 →当初、女性を一律減点と報道されたが、その後の詳報により、全員に0.8かけて、3浪以上の男性を除く男性に20点足し、3浪なら10点、4浪…

『カメラを止めるな!』

ここに書くことはネタバレかもしれないし、未見の方にはぜひ、ネタバレどころか何の情報も仕入れずに観てほしい。 冒頭、「ゾンビ映画を撮っている」映画であることは分かる。その後、「監督役」がカメラ目線で「撮影は続ける! カメラは止めない!」と言い…

東京都庭園美術館『ブラジル先住民の椅子』展-力の込め方が知りたい

ワクワクすると良いらしい、とチコちゃんに聞いたのですが、さっそくワクワクした。 『ブラジル先住民の椅子』展@東京都庭園美術館を観たのである。 これまでの人生で、かなりの数の椅子に座ってきたと思う。 学校の、硬くて四角い木と金属の椅子。下に荷物…

映画

『ガメラ』 地上波で平成ガメラ3部作を観た。『シン・ゴジラ』が話題になった頃盛んに見るべしと言われていたので、観られてよかった。 1と2はかなり『シン・ゴジラ』的、自衛隊や内閣等々の現実的描写が多く、ようやく系譜を辿れたな、と満足できたが、3は…

音楽

KIRINJI『愛をあるだけ、すべて』 五月女哲平のアートワークがスマート。 『After the Party』がお気に入り。 そんなところで寝ちゃだめです 財布抜かれてしまうから おじさん! ってところで、飲んだ帰りに何回も財布をすられる友達を思い出して笑っちゃう…

相撲

星野智幸の『のこった もう、相撲ファンを引退しない』を読んだ。 のこった もう、相撲ファンを引退しない 作者: 星野智幸 出版社/メーカー: ころから株式会社 発売日: 2017/11/18 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (2件) を見る かつ…

『断片的なものの社会学』 道端に落ちている小石を適当に拾い上げ、たまたま拾った石をじっと眺める。 その「とりたてて特徴のない小石」の、色や通夜、表面の模様がくっきりと浮かび上がって世界にたったひとつの「この小石」になる瞬間。 それだけでなく、…

無題

人気ロックバンド「RADWIMPS」が6月6日にリリースした新曲「HINOMARU」の歌詞が波紋を広げている。「この身体に流れゆくは 気高き御国の御霊」「さぁいざ行かん 日出づる国の御名のもとに」といったナショナリズムを高揚させるような言葉が散りばめられてい…

映画の感想

公開中の『孤狼の血』、テレビで放映されていた『日本統一1・2』、『Shall we ダンス?』を観て、思うところがあった。 そもそも、映画が警察=公権力を描くのは、自分は違うと思うのだ。たとえ、型破りな刑事を描くとしても。 というのも、映画というか、芸術…

山本義隆『世界の見方の転換』

www.msz.co.jp 山本義隆『世界の見方の転換』を読んだ。 『磁力と重力の発見』『一六世紀文化革命』に次ぐ近代科学誕生史を締めくくる第3部(といってもその第1部と第2部は読んでないです…)。 「天文学の復興と天地学の提唱」「地動説の提唱と宇宙論の相克」…

CIRCLE'18の感想、及びフェスとは何か

馴染みのない都市・福岡まで行ってまいりました。なぜってCIRCLE'18に参加するためです。 わざわざ福岡まで行ったのには理由があって、ラインナップが良かったから。 たった1日で、never young beach、DJみそしるとMCごはん、Yogee New Waves、矢野顕子、そ…

干す文化

部活動において、時に、優秀な選手の驕りを戒めるため、「干す」ということが起きる。 実力ではAという選手を使うべきなのに、あえてBという選手を使い、Aに発破をかける、という行為を「干す」と言う。 パフォーマンスが期待を下回っているとか、態度が尊大…