Nu blog

いつも考えていること

2015-01-01から1年間の記事一覧

あちらこちらに飛んでいく

なぜぼくはこんなにも長々と書くのか。 ブログやSNSといったインターネット上における情報の伝播においては、簡潔に事実をまとめ、単一の論点を提示し、読み手に示唆を与えることが最も効率的であろうことは明らかだと思う。 そうした記事が拡散し、話題とし…

自分の目にある丸太、他人の目にあるおが屑

人を責め立てるのは、たぶんあるいはとても気持ちの良いことだろう。 なぜならば、自分に理があり、義があり、善がある、と疑って信じないから、もはや敵なし、揺らぎなし。 ただひたすらに相手を責め立てることは、もしかするとその人にとって癒しかもしれ…

20151216夫婦同姓合憲判決

民法第750条 夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する。 は 憲法13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必…

「お金の使い方→10代の反抗期→営業→人間性の喪失」

「営業」と聞くと、怖がってしまう自分がいる。 10代の自分は、服を見ていると寄ってきて「サイズありますので〜」みたいなことを言ってくる店員は避けていたし、マクドナルドの「ご一緒にポテトはいかがですか」すらも嫌いだった。 家にいて、運悪く営業の…

今年の美術鑑賞の感想

先日、京都に行って琳派りました。 楽しかった! 今年はたくさん琳派りました。 ・京都国立博物館「琳派 京を彩る」 rinpa.exhn.jp ぼくが行った際には俵屋宗達と酒井抱一の「風神雷神図屏風」と酒井抱一の「夏秋草図屏風」が並んでおり、尾形光琳の「風神雷…

ぼくは祈らない。

Facebookのアイコンをトリコロールにしたからといって、誰も彼もを批判するつもりはないけれど、中学高校あたりの同級生がそれをしているのを見かけて、考え込んでしまう。 たとえばこの間はLGBTの権利が認められたとFacebookのアイコンをレインボーにするの…

志は低く、機嫌は良く―深澤真紀さんの講演を聞いて

深澤真紀さんの講演会に行ったら、面白すぎたのでメモ。 印象に残ったところだけかいつまんで書かせていただきたいが、深澤さんはとてもお話がうまく、かいつまんだ内容だけを見るよりもちゃんと講演を聞きに行って、その全体を聞いてもらいたい。ぜひ、他で…

同性愛、夫婦別姓、結婚、少子化、コスパ

なぜ人は「子ども」のことを考えるのか、というのが最近気になる。 きっかけは、渋谷区パートナーシップ証明のニュースに対するヤフーコメントからだ。 「同性婚は少子化に役立たない」とか「恵まれない子を引き取って育てるくらいの責任が必要だ」とか書い…

夫婦別姓についてー私とは誰か(私とは世界である)

結婚したら、女の人は姓が変わる。 そんなことは、男のぼくには無関係なお話、だと思って生きてきた。 でも、結婚したら、相手の女性の生活は、名前が変わり、手続きやらなんやら面倒な話に加え、日常における変化もあるというのに「ぼくは無関係」なんて、…

私をラグビーに連れてって(take me out to the rugby game)

ラグビーW杯が始まった。 相撲も見なきゃならんし、ラグビーも見なきゃならんし、嬉しい悲鳴である。 案外自分はスポーツ好きだなあと思う。 囲碁や将棋とかには関心がない。子供の頃に体を動かしていたことが根強く自分の中にあって、根本的にスポーツが好…

忘れても残ってる

ブログを始めて一年が経った。 去年、新聞記事を読んでから雷に打たれたようにどうしても書きたくなった。その最初の記事から継続的に何かしら書いているし、書きたくなる。 時折読み返して、よく書いたなあと嬉しくなる。 小学生の頃に自由帳10冊以上もマン…

音楽の聴き方

定額制音楽配信サービスが次々とリリースされて、ぼくも使い始めた。 まだ使い始めて1週間。 でももう、すごいなあ、便利やなあ、と嘆息しっぱなしである。 そもそも定額制音楽配信サービスというのは、月額利用料を支払うことで利用可能な楽曲を聴くことが…

専門家であること、専門家でないこと、間に橋を架けること

日常的に接しているニュースとニュースが、自分の中で一本の線になって、ハッとした。 権威とか、専門性とか、ってなんなんだろうか。 1.美術 二科展に押切もえやAKBグループに所属するアイドルの若月佑美や工藤静香が入選したそうだ。 &l…

夏の思い出(登山)

8月の終わりに燕岳に登った。 登山は、昨年、白馬岳以来2回目だ。 白馬は雪渓もある難易度がそれなりの山でかなり心構えがあったのに対し、燕岳は初心者向けと評されることもあり、甘く見てかかったところがあって、特段の問題はなかったのだけれど、ちょ…

ぼやけた主語

(天声人語)小林秀雄と主権者教育:朝日新聞デジタルwww.asahi.com この天声人語が気になった。 書き手によれば、といっても小林秀雄を援用してだが、政治とは以下のようにあるべきだと言う。 政治とは「事業」である。みんなで社会を作り、うまく生活して…

幸福こそ戦争へと至る道

2015年7月、安保法案は、衆議院において100時間を超える議論ののち与党自民党、公明党の賛成多数により可決、現在参議院において議論され、今後参議院で可決されなくとも、衆議院での再可決が確定的であり、成立する見通しである。 僕の働く霞ヶ関界隈はデ…

持たざる者(所有の呪縛)

人間関係において、大切な人もいれば、どうでもいい人もいる。 他者をどのように捉え「人間関係」を構築するか。それは、その人にとって何が最も大切なことか、に繋がってくるのだと、僕は思う。 <a href="https://cakes.mu/posts/10258" data-mc…

青春とはなんぞや

青春とはなんぞや。 こないだ金曜ロードショーで「時をかける少女」がやっていので、録画して、ぴゃぴゃぴゃーとところどころ2倍速にしながら見た。 <a href="https://kinro.jointv.jp/lineup/150717" data-mce-href="https://kinro.jointv.jp/lineup/15…

言葉と意識

ヤフーニュースのコメント欄をみると、Facebookのコメントが見られる。 基本的に実名顔出しのFacebookだけど、時折どうした!?と言いたくなるようなくらい罵詈雑言を書き連ねている人がいて、この人ら友達にどう思われてるんだろう、と不思議でしょうがない…

私の普通、あなたの普通

衛生観念、キレイさ、清潔さの基準は人それぞれだ。 自分の衛生観念と他人の衛生観念の程度の差を知る瞬間は、とても怖いものである。 カレーをぐっちゃぐちゃにかき混ぜるとかお箸の持ち方や魚の食べ方、ものをすする音、噛む音。 ジーパン洗ったことないと…

認めてあげる

認める、とは何か。これまで「なかったこと」、「蓋をして見えないようにしていたこと」に対して、「あっても良いこと」にすること、と思う。「ある」だけでなく、それを「良し」とする。認める、という行為には二段階のアクションがある、という気がするの…

褒めてほしい症候群

褒めてほしい! という気持ちが邪魔なのだ。 幾つか気になった記事があったのでピックアップ。 温厚なパパが突然キレるのはなぜ?ママには想像できない理不尽な理由と対処法 http://t.co/lTq3J6sXJV 夜泣きする赤ちゃんの面倒を見た僕は、褒めてもらえると思…

祝婚歌

祝婚歌 分からないことを言えば、 あなたは選ばれてそこにいるのではなく、 かといって あなたが選んだからそこにいるのでもなく、 偶然に (つまりそれは必然に)、 今、二人はそうして並んで立っているのであるから、 安心していい 素直なことを言えば、 …

より倫理的な消費の仕方ーアイドル、スポーツ、サービス業

うーん。見てないから、そのものへのコメントはできないけど、わざわざ生放送するAKBの総選挙ってのは、なんなんだろうか。テレビつけたら女性がこれからもグループ全体を応援してほしい旨スピーチをしていた。うーん。物語消費やらデータベース消費やら、我…

笑いとは差別であるーバカリズムの演じる女性と柳原可奈子の演じる女性の違い

笑いは差別だ、とは中島らもの至言である。だから、チビ、デブ、ハゲ、ブス、ちんば、びっこ、つんぼ、かたわ、アホ、バカ、キチガイ、あらゆる「劣等」は全て笑いにつなげられる。男、女、オカマ、その他性的な分類や日本人、アメリカ人、フランス人、ロシ…

びじゅチューン!

びじゅチューン!にハマってる。びじゅチューン!とはなんぞや。わからん。公式ページの説明を引用しよう。世界の「びじゅつ」を歌とアニメで紹介する番組です。むずかしい説明なし。びじゅチューン!なんてこった、Wikipediaによると2013年から放送していた…

山崎ナオコーラを信用して

ぼくは読みながら、読み終わってから、いや読む前から、山崎ナオコーラの考えていることを考えているような気になるほど、ぼくの持つ問題意識と山崎ナオコーラの表す問題の近さに酔いそうになる。人のセックスを笑うな、が有名な山崎ナオコーラ。初期の恋愛…

神様に感謝しなくちゃね

神様について。わざわざ「様」なんてつけちゃって、と自分でも思うけど、神様について。神について、ではなく。照ノ富士が大関に昇進した。「横綱は『なりたい』と言ってなるものではない。自分で選ぶのではなく、神様が選ぶもの。選ばれるように努力して頑…

労働と成長

この本の書いてることをどう捉えるのだろう。取るに足らないことなのか。2012年のすばる文学賞受賞作「狭小邸宅」について。狭小邸宅 (集英社文庫)作者: 新庄耕出版社/メーカー: 集英社発売日: 2015/02/20メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 主人公は…

決定的でありながら、未確定な未来

小説の語源は、大説=国家や政治についての書物に対して虚構や空想の書物だから小説というのだと、Wikipediaなんかで読んだことがある。本当かどうかは知らない。大きな話、今の日本がこうしてこのようにあることは、肯定的にも否定的にも、過去の日本の行い…