Nu blog

いつも考えていること

スケッチ(夏の終わり)

松任谷由実のHello, my friendを聴きながら、秋の訪れを感じるような夕暮れ時、部屋の中でくれなずんでいた。

よくよく考えるとやっぱりこんな情景は私の人生には存在しない。君に恋するような、気まぐれで短い夏。ない。夏の私はいつもだらけている。アイスの入っていたビニール袋みたいな、べちゃっとした状態で。恋しようにも誰とも会えないで蝉の鳴き声を聞いている。結ばれぬ運命だなあと諦めて、友達と呼ばせて欲しいなんて切望したこともやっぱりない。まずもって友達がいない。海の家が畳出して、台風後の涼しさに季節感じたこともない。せいぜいふとした朝に、あれ、暑さ和らいでない?くらいなもんで、海の家は始めから終わりまで登場しない。だって海に行かないから。

生き急いでもない。

でも、「悲しくて」「悲しくて」と2回続けられるところでどうしても胸がキュッとなる。悲しいんだなあと思う。

もうキンキンに冷やした麦茶を飲むのも、今年はこれで最後だ。