Nu blog

いつも考えていること

日記

東京ステーションギャラリーのみちのくかわいい仏展が今年ナンバーワンによかった、というのははやすぎるか。あべのハルカス円空展もありますしね、まだまだ今年もたのしいことがあるはずですね。

なんというのか、実用性のある仏っていうんでしょうか。あがめたてまつるだけでなく、かたわらによりそって、ともに生きてくれる仏。もし自分のそばにずっとあったら、見慣れてしまって、なにもおもわない、かもしれない。しかし、人生の底にいるとき、ふとこの仏が目に入り、おおきなちからを与えてくれる。生きていて良いよーって、ニコニコ言ってくれる。あがめたてまつるような、立派な仏がそれを言ってくれない、というわけではないけれど、身近にそうした仏があることの意味をかんがえるのだ。

国立西洋美術館キュビズム展もおもしろかった。マルセル・デュシャンの兄、デュシャン=ヴィヨンというひとをはじめて知った。恋人たち、というレリーフがすごくよかった。ソニア・ドローネーもよかった。色彩に溶け込んでしまうひとたち。

常設展でブグローの「武器の返却を懇願するクピド」と「クピドの懲罰」ってのがあって、これがめっぽうよかった。背景がなくて、コラージュのようにさえ見えるのがふしぎで、そして題材がすこぶるかわいい。返却じゃなくて返還のほうがおもしろいきもする。語感的に。

阿佐ヶ谷でウロウロして、商店街のたい焼きを食べた。皮がパリッとしていてとてもおいしかった。

ZAZEN BOYSのニューアルバム、らんど。一曲目、聴き始めるとすぐ「くり、くり、くりかえされる」と言われて笑う。すごいひとだ。

照ノ富士と新入幕の大の里の相撲。おもいきってぶつかった大の里を横綱がどっしり受け止めて、なんだかとても感動した。なにか込み上げるものさえあった。相撲、楽しいですね。相撲って、やっぱすごくいいですね。