2022-04-20 詩一篇「現在地」 ○現在地 もう大人だというのに もし宇宙が無限なら 夜空は星の光で満たされる というパラドクスを 理解できないでいる 昔のことを思い出そうとしても 手のひらからこぼれて消えてゆく 苦笑いが取れない顔になった 三つの扉から 一つを選ぶ 後の二つのうち ハズレの扉が開けられる 最初に選んだ扉をやめて もう一つの扉を選ぶ どうしてそうした方がいいか わからないけど いつも嘘をつく 前を行く亀に 追いつけないでいる ご飯を食べて 仕事に戻る ある日の昼