Nu blog

いつも考えていること

詩一篇「現在地」

○現在地

 

もう大人だというのに

もし宇宙が無限なら

夜空は星の光で満たされる

というパラドクスを

理解できないでいる


昔のことを思い出そうとしても

手のひらからこぼれて消えてゆく

苦笑いが取れない顔になった


三つの扉から

一つを選ぶ

後の二つのうち

ハズレの扉が開けられる

最初に選んだ扉をやめて

もう一つの扉を選ぶ

どうしてそうした方がいいか

わからないけど


いつも嘘をつく


前を行く亀に

追いつけないでいる


ご飯を食べて

仕事に戻る

ある日の昼