2022-02-09 詩一篇「雨の日」 ○お告げ 二〇分後に雨が降る 君にそう告げられた 少年は雨雲に取り囲まれている 洗濯も食事もこれからの朝 家で一番汚い部屋の 見せ合いっこしようよ バカにしないって互いに約束 恥ずかしがるのもお互い禁止 雨溜まる我が家で溺死 本棚を抱えて 安らかに眠れ、 少年さん 君のつけた名前を 少年は使わない すぐに身長が伸びるから 君といたことを忘れる