Nu blog

いつも考えていること

詩一篇「雨の日」

○お告げ


二〇分後に雨が降る

君にそう告げられた

少年は雨雲に取り囲まれている

洗濯も食事もこれからの朝


家で一番汚い部屋の

見せ合いっこしようよ

バカにしないって互いに約束

恥ずかしがるのもお互い禁止


雨溜まる我が家で溺死

本棚を抱えて

安らかに眠れ、

少年さん


君のつけた名前を

少年は使わない

すぐに身長が伸びるから

君といたことを忘れる