Nu blog

いつも考えていること

2017-01-01から1年間の記事一覧

コンビニを使わないに至る過程、またははっきり言ってめんどくさい

コンビニのエロ本って誰が買うのだろう。 どうして単身者の少ない団地やマンションにエロいチラシが入れられていたのだろう。 不思議だなと思ったとしても、なぜか不思議と言ってはいけない雰囲気もまた不思議。 エロいものは子供に見えないところに置いてほ…

戦争によって失い、言葉によって取り戻すーミュシャ展『スラヴ叙事詩』の感想

www.mucha2017.jp ミュシャ展を観た。 『スラヴ叙事詩』20作がメインの本展。チェコ国外において、全20点まとめて公開されたのは世界で初めて。 ミュシャと言えば、アール・ヌーヴォーの代表、装飾性豊かに女性を描いた華やかなポスターのイメージが強く、油…

映画と音楽と本の感想

・オリバー・ストーン『スノーデン』 パソコンについているウェブカメラが遠隔操作され、室内を覗かれているかもしれない、と知ったら、急いでパソコンのフタを閉めたくなるだろう。 覗き見の犯人が国家の諜報機関だろうが、テロリストだろうが、ただの窃視…

日本はもうダメだ論の未来―上野千鶴子の炎上及び後継としての三浦瑠麗

先日の土曜日、2/11は建国記念の日で祝日。 土曜日が休みの自分としては、休日と祝日が重なってしまって、残念だった。 その日、上野千鶴子氏のインタビュー記事が炎上した。 上野千鶴子「日本人は多文化共生に耐えられないから移民を入れるのは無理。平等に…

青春の日々にこそ

『沈黙』以来、キリスト教や神について考えてばかりいるのですが、それは前に書いたものに任せるとして。 遠藤周作原作 マーティン・スコセッシ監督『沈黙』より - izumishiyou’s diary ふと讃美歌を開いたら、スラスラと歌えるものがいくつかあることに気づ…

「未来を花束にして(原題:SUFFRAGETTE)」の感想

映画「未来を花束にして(原題:SUFFRAGETTE)」を観た 1900年初頭のイギリスで、女性参政権を求めて、店への投石や爆破、ハンガーストライキ等々「言葉より行動」で動いた女性たちを描いた物語。 日本版と諸外国版とで、ずいぶんと印象が違うことで話題に。…

遠藤周作原作 マーティン・スコセッシ監督『沈黙』より

遠藤周作原作、マーティン・スコセッシ監督『沈黙』を観た。 感想を、要点をまとめて書きたいと思うけれど、難しい。映画を見終えた後に『沈黙』や『海と毒薬』『白い人・黄色い人』等、中学生の時の推薦図書だったが、当時は流し読みしかしなかった作品を改…

『日本におけるキュビスム―ピカソ・インパクト』展の感想

埼玉県立近代美術館(MOMAS(モマス))の企画展『日本におけるキュビスム―ピカソ・インパクト』展に行った。 www.pref.spec.ed.jp 日本における「キュビスムの受容」に着目した展覧会、と聞けば、それだけでもう面白いだろうと思わせる企画力の強さを感じる。…

稀勢の里の特別さについて

稀勢の里が優勝し、横綱になることを書かない、なんてことはあり得ない。 一相撲好きの感想。 稀勢の里は不思議な力士だ。左からの強烈なおっつけで鶴竜をなぎ倒したり、白鵬・日馬富士を圧倒したりしたかと思えば、得意の左四つで大関に上がりたてだった照…

考えの異なる私達をつなぐもの―until you consider things from his point of view

成人式について、昨年も気になったことなのだけれど、結局もやもやしたまま書けなかったことを今年は書いてみたいと思う。 まずはこのツイートから。 毎年流れる「荒れる成人式」のニュース、なんかこう、この人たちにとって最高で最後に輝ける舞台が成人式…

東京とは何か、あるいはその非・特別性について、または住めば都

ぼくは兵庫県出身だ。就職を機に東京で暮らし始め、この4月でもう6年目になる。 いつまで経っても関西弁を直さないので、初対面の人には「どこのご出身ですか」とか「関西の方ですか」とか「まだ東京に来て日が浅いんですか」とか言われることがしばしばあ…

いつか女性らしさが消える日に結婚が趣味になるのだろうと思う

2016年の紅白歌合戦は、星野源の「恋」を期待して観たのですが、NHKの前々からの乗っかり具合から、出演者みんなで踊るくらいの演出があるかと思いきや、司会の相葉雅紀と有村架純がちらりと踊って、期待の新垣結衣も恥ずかしがった様子で少し踊った(かわい…