Nu blog

いつも考えていること

2015-01-01から1年間の記事一覧

美味しさの秘密

ゴールデンウィークは帰省した。 兄も僕も大学卒業後、就職し出て行き、本来なら子育てを終えた夫婦二人が過ごしているはずの実家だが、二年前に母が亡くなったため、父が一人で暮らしている。 汚いことはないけれど、綺麗なこともない。 あるところは二年前…

理想を見る-憲法について

政治的なことへの言及は難しい。それを発した途端、自分の立ち位置は露わになり、たくさんの軸とともにそれぞれ対照する「敵」が現れ、その敵はもしかすると自分の身近な人、日常、なんの不都合もなく、いやむしろ共にいて安らぐ相手かもしれない。しかしな…

5月どんどん晴れて

4月はたくさん美術館に行きました。 国立新美術館のルーブル美術館展、マグリット展、サントリー美術館の若冲と蕪村展、根津美術館の燕子花と紅白梅図展、東京藝大大学美術館のダブル・インパクト展。 一つずつ感想。 ルーブル美術館展 ルーヴル美術館展 日…

仁義なき日本の中空構造

河合隼雄の「中空構造日本の深層」を読んだ。 中空構造日本の深層 (中公文庫) 作者: 河合隼雄 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1999/01 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 44回 この商品を含むブログ (22件) を見る 日本は、真ん中に「空」を抱く構造…

返事じゃない言葉、地の塩、世の光

自分の期待していたようなことが起きると嬉しい。誰でもそうだと思う。 人から好かれる人、人気者、信頼を置かれる人というのは、相手の期待に応えられる人だ。 僕がたとえば「暑いなあ」と思ったら、ふいに母親が僕の部屋に来て「冷蔵庫にアイスあるよ」と…

新橋を走るような辛さ

この時期、会社は立ち話する人でたくさんだ。 異動の噂で持ちきりだ。 よその会社は知らないけれど、僕の勤める会社は「噂好き」がたくさんいる。 僕が立ち話している人らの横を通り抜けようとすると、その人らはひそひそ声を止め、僕が離れるのをうかがい、…

男性の遊び

この社会は男性を中心としているので、女性であることが話題になることはあっても男性であることが話題になることはほとんどない。女偏の漢字はたくさんあるが、男偏はないというのは不思議なもので、日本においては世界を認識する言葉がすでに女は見られる…

NOとNOの間

披露宴が怖すぎた。混乱してる。以下怖かった点。ファーストバイトケーキをものすごく大きな一口を食べさせるやつだ。シャッターチャンスとして煽られる。新郎→新婦は「一生食べるものに困らせない」、新婦→新郎は「一生美味しいものを食べさせる」という意…

二つとない現在という私

Twitterで恋愛工学、っていうワードが頻出していて、調べたら、どうやってナンパを成功させるかってののいろんな手法をまとめてるようで、いろんな用語があって、面白いと話題になっていて、それについてはこのブログを見てもらいたい。恋愛工学が謎タームば…

欲望の正体が知りたい

※ 性的な内容を含むため、不快に思われる方は読まないようにお願いします。内容は「ポルノについて」「性欲について」です。真面目に考えていますが、嫌なものは嫌だと思うので、判断して読んでください。 ここのところアダルトビデオ的なものを、楽しみとし…

無知と無恥の間

そんなことも知らない年を取るにつれ、「そんなこと知ってるんだね!」から「そんなことも知らないんだね…」と言われるようになってくる。僕が小学四年生の頃、本を読むのに熱中して(実に熱中した。それまで図書館に行くのが怖かったのに、きっかけがあって…

大人は教えてくれないー家事のやり方について

先日カフェでお昼を食べていて、僕は周りの会話に聞き耳を立ててしまう悪癖があって、その日も背中から聞こえる女性2人組の会話を聞いていた。 どうやら片方の女性が結婚間近らしく、誰にスピーチしてもらうとか二次会の準備がどうというようなことを話して…

傘がない

問題のあるレストラン、第6話の傘泥棒のたとえ。 誰が傘泥棒かと言えば僕だ。 僕は傘泥棒だ。 バレた、気付かれた、という気持ち、この世の中がさーっと色を失った気がした。 誰が最初が分からない。 でも、僕が外に出ようとした時からすでに傘の数は合って…

そこにそうしてあるそのことそのもの

僕は相撲好きを公言しているのですが、先日職場の飲み会で唐突に「大関から平幕に落ちた力士を挙げよ」とクイズを投げかけられた。知らね、と思って「どーすっかね」と適当に答えた。雅山と出島、琴風くらいしか思いつかないやと頭の中で思いつつ、そのおじ…

フェミニズムの戦略―小室淑恵にケンカを学ぶ(笑顔で脅す)

会社の偉い人が部長に渡して、部長が僕に読んでまとめろ、というのでこれを読んだ。 人生と仕事の段取り術 (PHPビジネス新書) 作者: 小室淑恵 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2010/01/19 メディア: 新書 購入: 2人 クリック: 46回 この商品を含むブログ…

人と向き合う恐怖-問題のあるレストランと残念な夫

この2週間はずっと相撲のことを考えっきりで、ブログのことをすっかり忘れていた。 休日ながら朝の6時前に起きて中日の天覧相撲を観れたこと、そして明日、友達らと14日目を観にいくこと。2日間にわたり国技館に行けることをとても嬉しく思う。 白鵬33回目の…

「今の次」の話

1.「今の次」について 今更ながら水野和夫の「資本主義の終焉と歴史の危機」を読んだ。 資本主義の終焉と歴史の危機 (集英社新書) 作者: 水野和夫 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2014/03/14 メディア: 新書 この商品を含むブログ (30件) を見る 水野氏…

2015年の考え事

2015年になりました。 電話口で「おめでとうございます」って言ってる人がいて、なんだなんだと思ったら、年が明けたことをめでたがっているのだと気づいて、面映ゆい気持ちになってしまった。 2015年かあ。 5の倍数ってキリが良さげに見えて、カクカクっと…