朝ドラ「らんまん」が終わった。
前半は植物学の中核に接近していき、後半は植物学を推し進める人になるというとてもわかりやすい構造で、見ていてストレスがなかった。
周囲のキャラクターの魅力がそのシンプルさを支えていた。
高笑いの田邊教授、新種を共に発見する大久保さん、ドイツ帰りでいろいろ模索する徳永さん、藤丸と波田野のキャラもよかった。
そしてなにより画工の野宮さん。一人称が俺なところがなんだかグッとくる。
長屋の人人がばたばた退場したのは残念だったが、それだけおおきな存在だった。
綾と竹雄、後半もしっかり出ていたのがうれしい。
そして、早川の再登場。予告の横顔で「わかるよ!」と笑ってしまったなあ。
一つのことしかできない、という主人公の特性を活かした朝ドラらしい朝ドラでよかったです。最近はいろいろなことに手を出すトンデモ系主人公が多かったので。
植物ってモチーフをここまで料理した脚本がすご腕だったのだなあとおもう。
夜ドラ「わたしの一番最悪なともだち」。
おかえりモネのみっちゃんこと蒔田さんが主人公。
20代の若者がいかに社会に入っていくかをこんな繊細に描くドラマがあるとは。
朝ドラでできないことをやっている。意義深い。
ただ最終週はまとめにはいってちょっと失速だった。そもそも市川実日子がつねにいいことを言うオーラを出すのがなんだか不穏なのだ。そして唐突な白石麻衣もピンとこない。大学の同級生の男の子や彼氏、同期などさまざまなファクターを置いてきぼりにしてしまったと言う感じは否めない。
しかし、それもまた期待値の高さにつながる。大注目です。兵藤さん。
2019年くらいまでのPerfumeにはもろもろ記憶が付随するなあというきもち。どうもコロナ禍以降Perfumeとの距離ができてしまったのは否めない。
先日20代前半の人と話していたら、小学生の頃お家でPerfumeがかかっていたそうで、ショックを受けた。同じネタがTwitterでも流れていたそうだが、本当にショック。
今年も六甲ミーツアートへ。寒さを予想し、ダウンを持っていったら、ずっと着ていた。本当に寒かった。
オルゴールミュージアムの上の方が広がっていっているのが気になる。どうなっちゃうのか。
公式パンフレットが大値上げ。900円程度だったのが1300円程度に。ちょっとショックだ。
ラグビー。日本はプール戦で散るも、次回の出場権は確保。これはおおきい。
アルゼンチン戦で浮き彫りになったのは、層の薄さ。後半のインパクトプレイヤー不在はつらい。9番10番の交代もないから、ゲームのリズムをがらりと変えることもできなかった。
長年日本代表に献身的に貢献してきたプレイヤーたちの何人かは代表の一線から退いていくと思う。かれらを超えて上回るひとがぼこぼこ出てこないとこの先はない。楽しみなような、不安なような。
ところでフランスとイタリアの沢木さんの解説がとても良かった。
外側が飛び出てくるディフェンスシステムに対しては、俗にいう「流れる」ようなラインどりをすることで、スクエアに走り込めるようになり、攻略できる、という解説はめちゃくちゃわかりやすかった。
また大学ラグビーから社会人という流れとはことなるキャリアについても言及があり興味深かった。あまり言うと、大学ラグビー関係者に怒られるそうだが、ほんとうに重要なことだと思う。
と書いてたらベスト8で散る。まじかよ……。
ウェールズの完璧な試合運びにたいし、後半しっかり修正できたアルゼンチンが勝利したのも驚いたし、アイルランドの強力なバックス陣を打ち破る王国ニュージーランドにもびっくりしたし、フィジーのマジカルぶりをドロップゴールで退けたイングランド、そして血まみれのスミスがかっこよかったし、激闘、フランスと南アフリカにはずっと感動した。コルビの気迫には震えた。