Nu blog

いつも考えていること

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

美術館

オピー展 簡潔明瞭な線で描かれる現代人の歩み、すれ違い。またはカラスやビル、そして風景。 アルミニウムや石、LEDによる映像などマチエールの変化がおもしろい。 世界の見え方が変わる芸術の好例ではないか。 年間ベストに確実に入るだろう素晴らしい展覧…

プール開き

寒い夏ってのはあるけれど、暖かい冬ってのはあまり聞かない。 暖冬だといくら言われてても、絶対寒い。寒い夏はカーディガンを羽織るけれど、暖冬だからといってコートを着ないなんてことはない。どうしたって着る。 今年は七月中旬の最高気温がニ四度だっ…

音楽だいすきクラブの平成ベストについて

ブログ「音楽だいすきクラブ」で「ネットの音楽オタクが選んだベスト平成アルバム」が公開された。前回の「ベスト平成ソング」とあわせて、音楽好きの同僚と盛りあがりながら見た。 まずアルバムの方の感想から。 1位の予想は当然のことながら小沢健二の「LI…

惰性

なんだか偉そうだなと思う。教科書的なものを読んでいると、その書き手の態度が。偉そうだな、なんなんだ、こいつは。どんな偉いんだ、この野郎。なんて思っている私も偉そうなんである。ナニモンだと言われても、答えられないくせに偉そうなんである。会社…

さらに最近読んだ本

あいちトリエンナーレの件から「検閲」で検索して、以下三冊を読んだ。 ①ARTISTS’ GUILD + NPO法人 芸術公社編『あなたは自主規制の名の下に検閲を内面化しますか』 ②アライ=ヒロユキ『検閲という空気』 ③沖縄県立美術館検閲抗議の会編『アート・検閲・そ…

最近読んだ本

平尾昌宏『ふだんづかいの倫理学』 専門家ではないので粗探しも何もできないが、とにかくホッとする一冊である。作者と対話している感覚を持たせてもらえる、優しい本。なんだか疲れてるなとか、何に対してかはわからんがモヤモヤしてるなという時に、なんの…

この人を見よーあいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」の中止について

「表現の不自由展・その後」について書く。 あいちトリエンナーレに行くことは随分前から予定していた。 この企画展にも関心があった。参加アーティストについて男女同数を意識して選出するという試みにも共感した。芸術監督が津田大介という、芸術界生え抜…

村田沙耶香『地球星人』

去年の本ということは存じ上げているのですが、刊行直後に図書館で予約していたものが、順番待ちの結果ようやく読めたのです。最近そんなんばっかです。自分で本を買うスペースがなくて。 信頼できない書き手による、信頼できない社会と人間と自分自身の物語…

ミツメのライブ

出囃子にThe Durutti Columnの「Sketch for Summer」が流れた瞬間に分かっちゃった気がした。ミツメの出す音を自分が好む理由を。 不穏で、反抗的。でも、叫んだり、騒いだり、冷笑したり、嘲笑したりしない。じっと睨みつけるだけ。一番怖い奴。 ライブはダ…