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いつも考えていること

音楽だいすきクラブの平成ベストについて

ブログ「音楽だいすきクラブ」で「ネットの音楽オタクが選んだベスト平成アルバム」が公開された。前回の「ベスト平成ソング」とあわせて、音楽好きの同僚と盛りあがりながら見た。
 
まずアルバムの方の感想から。
1位の予想は当然のことながら小沢健二の「LIFE」だったが、予想を覆して(?)椎名林檎の「無罪モラトリアム」であった。ちょっと驚いた。3位がPerfumeの「GAME」、4位がバンプの「ユグドラシル」5位がスピッツの「ハチミツ」とバランス感のある上位陣である。椎名林檎をどう捉えればいいかはわからないが、渋谷系、アイドル系(プラス、テクノポップ)、00年代J-ROCK、90年代J-ROCKが揃っている。さらに7位に星野源の「YELLOW DANCER」という10年代のJ-POPの象徴が現れ、8位と9位がミスチルの「深海」と宇多田ヒカルの「First Love」と、きちんとチャートをにぎわしたアルバムが入っている。11位にハイスタも入って、きちんとメロコアも抑えられているのは喜ばしいことだし、フィッシュマンズスーパーカーゆらゆら帝国くるりなどが20位以内に現れているのは信頼感を持たせるではないか。また、10位の岡村靖幸も渋い。30位くらいだったらショックだった。
個人的なことを言えば、Dragon Ashの「Viva La Revolution」やナンバーガールキリンジ、それから日本語ラップの数々の名盤が入っていてほしいという気もするが、投票による集計であるから、偏りがあるのは致し方ないことである。たぶんテレビなどで同様の企画をすれば上位にはサザン、ドリカム、いきものがかり、ビーズ、ザードといったラインナップになることを想定すれば、この偏りは自分寄りの偏りで、とても居心地の良いランキングである。
 
平成ソングとしてあげられたのは1位がくるりの「ばらの花」。くるりのライブを見たことがないのでわからないのだが、この曲はそんなに人気だったのか。自分くらいしか好きじゃないと思っていた。というような気持ちがランキング上位に押し上げたのかもしれない。フジファブリックの「若者のすべて」やバンプの「天体観測」など、ロキノン系とでも言えようか。00年代感の強いランキングである。そんな中tofubeatsの「水星」が上位なのは不思議な気持ちだ。同じ趣旨で「今夜はブギーバック」が上位でもいい気がするがそれは36位。電気グルーヴの「虹」が21位で、「N.O.」は33位なのも不思議。ミスチルの「終わりなき旅」と神聖かまってちゃんの「ロックンロールは鳴り止まないっ」が7位、8位なのも考えれば考えるほど視点の定まらないランキングである。まあ、投票なんてそんなもんか。小沢健二の「ある光」やスーパーカーの「Lucky」などがその人たちの1位になっているのも面白い。小沢健二ならラブリーの方が上位だと思っていたし、スーパーカーならYUMEGIWAかSTORYWRITERだと勝手に思っていた。
 
ま、あくまでもお遊び企画。このランキングを見て、いろいろ聴き返したくなりました。とてもいい企画でした。ありがとうございました。