先日風呂上がりに、気まぐれで買ったQooのオレンジ味を飲んでいたら、小学生の頃何の気なしにマクドナルドで飲んだ「Qooすっきり白ぶどう味」が予想をはるかに上回って美味しかったことを思い出した。
何の気なしに…。
小学生の頃の私は誰に教わったのか、外食はあまり良くないものとして認識していたので、マクドナルドはもちろん、お店全般が苦手だった。
その苦手意識は中学生まで続いて、友人らがこともなげに注文し、我が物顔でものを食らう様に、なぜかげんなりした。
苦手癖は服屋にも及び、居心地悪く、試着なんかもなかなか言い出せなかったり、買いたいものは決まってもレジに持って行くタイミングが分からなかったりすることもあるが、マア、それは別の話。
Qooすっきり白ぶどう味を飲んだのがいつだったか明確に思い出すことができない。
Qoo自体は一九九九年からのものらしい。ということは私が小学四年生、五年生の頃。中学生になる前に飲んだ記憶であるから、その頃なのだろう。
これは記憶の捏造かもしれないが、一緒に食べたのはチキンタツタだった気がする。いや、しかし、チキンタツタがメニューから消えたのは二〇〇四年のようだ。
で、あれば、私は小学生の頃チキンタツタ以外食べたことないので、間違いないだろう(チキンタツタはしばらくメニューから消えていたもののご存知のとおり、二〇一〇年以降定期的に期間限定で発売されている)。
などとごちゃごちゃ書いてみたが、どんなタイミングでなんのきっかけかは不明なものの、そもそも炭酸があまり好きでなかった小学生・私はQooすっきり白ぶどう味を発見し、恐る恐るに親にその要望を伝え、多分初めてオレンジジュース以外のものをマクドナルドで飲んだのである。
ぶどうというと、教会の聖餐式で飲む紫色のブドウジュースだったので、その味を私はぶどうだと認識できなかった。
なにやら爽やかな、名前のとおりすっきりした味わい。
今もその時の感動を忘れられず、マクドナルドではいつもQooすっきり白ぶどう味を頼んでしまうのだが、その頃ほどの感動はもうない。マア、そもそもあんまりマクドナルドには行かない。
昨年の夏、スターバックスでクールライムというのを飲んだ時、その時に似たような感覚があったが、二度目に飲んだらもうそんなでもなかった。
来年、三回目に挑戦して、やっぱり最初の感動を取り戻せないもどかしさを楽しもうと思う。