多読、というのを知ったので、ちょっとやっている。
多読とは、語学学習法のひとつで、その言語に慣れるために辞書を引かず、わからないところは飛ばして、楽しみながらたくさん本を読む、という学習法のことである。英語に限るものではないが、一般的に英語の本が多いので、取り組みやすい。
考えてみれば、日本語話者は日本語を浴びるようにして生きてきたから日本語を読めて話せて書けるのである。じゃあ、まあ、英語も同じでしょう、と。
大人になってからも日本語に触れることで日本語の語彙を増やしているわけで、極端な話「三密」みたいな新しい言葉も、メディアや周囲の人が口にすることで自分の語彙になる。テレビも新聞も見ず、周囲の人も「三密」と言わないのなら、その人の語彙に「三密」という言葉は増えないままだ。
なんとも納得感があると思ってちょっとずつ始めている。初めは絵本から、絵と言葉が直感的に結びつく範囲から始めよ、とのこと。これもまた、幼少期に自分が絵本を読んでもらっていたことが語彙の基礎にあることを鑑みれば納得である。
登録すれば無料で読める絵本もあるし、子供向けのニュースサイトなども割と読める。図書館にも簡単な英語の本はたくさんあるし、元手ゼロでも英語に触れる機会というのは増やせるものである。
いずれ特に社会学など英語の論文など読めるようになりたいなと思いつつ、南極点到達レースのお話なんかを読んだりしてる(最終的にイギリス人チームがバタバタ死んでしまってびっくりした)。
ちなみに多読は、和訳の能力は高められない。辞書を引かないし、直感的に英語とその使われ方をインプットしていくやり方だからだ。でも、それもまた、いいなと思う。