diary

いつも考えていること

スーパーラグビー2017 サンウルブズvsブルーズ

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7/15、秩父宮ラグビー場でスーパーラグビーサンウルブズ対ブルーズの試合を観た。

結果から言えば、前半こそブルーズがリードを取ったものの後半、サンウルブズが逆転、さらに突き放す展開で、日本ラグビーにとって歴史的な勝利となった。サンウルブズのホームである秩父宮ラグビー場は歓声と咆哮に揺れた。

とにかく後半はすべてがぴったりハマった。交代した選手が直後に活躍する展開は、指揮官にとって限りなく嬉しいことだったに違いない。

 

2015年のワールドカップにおける南アフリカ戦の勝利を境に、日本のラグビーは一歩一歩進化し、身を結んでいく。

20年前、河原でラグビーをしていたぼくとしては、驚きと感動が共に去来する。

20年前、90年代後半のラグビーといえば新日鐵釜石の時代はとっくに終わり、神戸製鋼のV7も途切れ、社会人ラグビーは目立たないものだった。しかし、未だに「ラグビーが好き」と言うと新日鐵釜石神戸製鋼の名前が出てくることも多く、つまり社会人ラグビーは過去のものだった。

大学ラグビーは名門の衰退著しく、早稲田の復活はもう少し後のこと。明治や慶応も華々しくはなく、関東学院大学がヒール的な役割を担いつつも強かった。また、関西の大学では、有力な選手がみんな東へ流出したため、同志社なども「古豪」と言われ続けていた。

高校ラグビーは面白く、それなりに人気も高かった、と思っているが、一般的な認識とはズレているかもしれない。

たとえば啓光学園東海大仰星大工大の大阪勢の強さ!

九州勢も強くて、大分舞鶴、佐賀工、東福岡のフォワードの破壊力は身震いするほどだった。

また、埼玉がトンガから留学生を呼び寄せるなど、規格外の選手も現れ、話題を呼んだ。彼ら留学生を上回るフィジカルの持ち主が大阪勢、九州勢にいたのも面白い。

毎年ドラマがあって、年末年始はずーっとテレビの前にいたほどだ。

日本代表なんて、ちっとも見たことがなかった。確かに1997年、平尾誠二が監督になった時は話題になったが、1999年のワールドカップの記憶はない。勝つわけないんだから、見ない。その当時、日本代表戦で語られるのは「1989年のスコットランド勝利をもう一度」だった。10年も過去の勝利しか語るものがなかったのだから、停滞していたとしか言いようがない。

 

そして、ぼくにとってのラグビーの第一次盛り上がりは2003年のワールドカップだった。当時、高校ラグビーでの啓光学園の連覇、大学ラグビーでの早稲田対関東学院の構図、そしてトップリーグの開幕など、日本ラグビーがにわかに盛り上がったことも一因だ。だが、日本代表を見るためにワールドカップを見ることはなかった。

イングランドウィルキンソン、彼のプレースキック前の動作、祈るように手を握る姿を真似をしたラグビー少年の数は、五郎丸の比ではなかった、と思っている。

オーストラリア、ワラビーズの名将、グレーガンの汗もかっこよかった。スクラムハーフを務めていたぼくとしては大いに影響されたし、あそこまでかっこよくなれない、ぼくにはもう無理だなとも思った(不遜な奴だ)。

オーストラリア開催で、悲願の開催国優勝はそこまで来ていたのに、延長戦でウィルキンソンの足に敗れたのは大会を象徴する幕切れだった。

しかし、この大会で一番ぼくが興奮したのはオールブラックスニュージーランド代表だった。数々のスーパープレーを繰り広げたのは彼らだった。3位という結果には彼ら自身不満だろうが最高だった。

スペンサーのパスをぼくは忘れることができない。

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それから2015年のワールドカップでの勝利まで、日本の時計は止まったままだった。もちろん、内部では着実にステップアップを経ていたのだろうが、日本代表を見る文化があったとは思えない。ジョン・カーワンが評価され、長くヘッドコーチを務めたが、2007年も2011年も1分3敗。

ちなみにその頃、ぼくは高校生から大学生。同い年や年下の活躍する高校ラグビーを直視できなくなり、大学ラグビー帝京大学の一強が進み、トップリーグはつまらなかったので、ラグビー離れしていた。暇な時にはテレビ観戦し、新聞で結果をチェックする程度の関わりだった。

2015年。2019年のワールドカップが日本だから、ということもあってテレビ放映が多く、南アフリカ戦も録画していたのは、幸運だった。そう、そんな理由でおなければ、日本代表戦が地上波で放送されることもないのだ。

最後の逆転トライの瞬間は何度見ても今見ても鳥肌が立ち、涙が出そうになる。

惜しくも本選出場は逃したが、日本代表は勝てるのだ、と初めて知った。エディ・ジョーンズの功績は偉大だ。また、選手一人一人も。

 

しかし、数週間前のテストマッチは振るわなかった。日本のラグビーファンの期待は1989年からようやく更新されたものの、一気に高まったがために良い敗北を認めなくなってしまった。2019年、少なくとも本選には上がってほしい。そんな期待だけが先行しているように思う。また、世界が日本を一段下と見なくなったがための試練でもあるだろう。それは喜ばしいことでもある。

 

スーパーラグビーでもファンの期待する結果は出ていなかった。1年目の1勝は許されても2年目の負け続けにはがっかりしていた。そんな中での最終戦

まさか大勝するとは…。それも奇策や変わった戦法などではなく、真っ向勝負で、実力差で勝ったのだから大興奮だ。天候が味方した点はあるが、それはお互い様のこと。観客も汗を流して、日に焼けて、声を枯らして観戦したのだから。

 

2019年が楽しみだ。日本代表の活躍も楽しみな上に、世界のプライドをかけたラグビーが見れるのかと思うと、いてもたってもいられない。

ルールがわからないと言って敬遠せず、ラグビーに関心を持ってほしいと思うし、その最大の機会だと思う。

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