izumishiyou’s diary

いつも考えていること

青春とはなんぞや

青春とはなんぞや。

こないだ金曜ロードショーで「時をかける少女」がやっていので、録画して、ぴゃぴゃぴゃーとところどころ2倍速にしながら見た。

kinro.jointv.jp

金曜ロードシネマクラブが正式名称とは知らなかった。前言訂正。

おおかみこどもは前に同じようにやっていた時に見た。サマーウォーズは見たことないので、今度放送されたら見よう。

仲里依紗の声が、すごいなあと思った。聞かせる声をしている、と言うのだろうか。なんと表現すればよいのか、そのキャラクターが、そうであるように話すので、とはいえ声優業に通じているわけではないので論評はできないが、なにせ、絶妙だと感じた。

細田守監督論評もまた、僕は意見も感想もないので、しません。

あー、でもやっぱりSF設定に対して、あまりにもこだわりがないなあとは思った。

きまぐれオレンジ☆ロード*1並に、SF設定が小道具でしかないのである。

だってさ、時間を戻れる人間が二人いて、片方が戻ればその片方はかつて言ったことを忘れていてっておかしいでしょう。じゃあ、あの言っちゃった言葉はどこに消えたのか。回数が制限されているのはいいけど、どうして片方のがああして復帰するのか、どういう仕組みなのか。まあいいや、大してそれはこの物語の大筋に影響する問題ではないのだ。そういうことなので、そういうことなのだ。

 

青春を描いた作品ってのがあって、「うわー、あの頃に戻りたい」とか「あ、戻っても俺の青春は暗かったから戻る意味ないわ」とかって言うある種の阿鼻叫喚的な感想がツイッターなんかで盛り上がる。

matome.naver.jp

しかしながら、青春とは何ぞや、と冒頭の通り思う。

子どもと大人の間、そのモラトリアム期をどのように捉えるかは現代において重要なことだ。

というのも、そのような労働に従事することなく、教育を受け、社会に出る準備をする期間の歴史はそれほど長いものではないにもかかわらず、その準備期間の年数はどんどん長くなっている。

その期間を一瞬の輝きなどという訳の分からない言葉で美化することなく、いかに一生のうちの前半として捉えられるか、捉えさせられるか、ということは、自分の身を振り返って、課題だと思うのだ。

なお、消費社会、資本主義は「永遠の青年期」と評されることもある。青春を正しくとらえることは、一瞬を永遠に続けなければいけない消費社会、資本主義をも正しくとらえることにつながるのではないか、という一抹の期待もある。

 

今、僕は大西巨人の「神聖喜劇」をひたひたと読んでいるのだけれど、これはこれで青春小説とも言えるだろうし、無論間違いなく軍隊を描いたものであり、しかし、それよりもなによりも思想を描いているものであり、社会を描いているものであり、人間を描いているものである。

神聖喜劇〈第1巻〉 (光文社文庫)

神聖喜劇〈第1巻〉 (光文社文庫)

 

今、二巻の途中。面白すぎるので、お勧めだが、500ページかける5巻なので、自分でも読み切れるか不安である。

長い小説というのはそれだけで魅力的だ。

ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」や「罪と罰」、ガブリエル・ガルシア=マルケスの「百年の孤独」、谷崎潤一郎の「細雪」、メルヴィルの「白鯨」、カフカの「城」、これらは読み返したいと思わせるところがすごい。

プルーストの「失われた時を求めて」はスワン家の方へを読み切ったもののそこから先は挫折した。ジョイスの「ユリシーズ」は怖くて読めない。そういや「トリストラム・シャンディ」読めてないなあ。上巻の途中まで読んで、冗長すぎて弱った。村上春樹は、長いけど、通俗的なのですらすら読めるのがすごい。でも読み返したいと思わない。町田康の「告白」は長いけど、読み返したくなるのでお勧め。

基準は読み返したくなるか、ならないか、なのである。そういう意味では短くてもエッセンスがぎゅっと詰まって読み返しやすい、読み返したくなる作品はなお素敵。

ロートレアモンの「マルドロールの歌」というのは長いし、詩なので筋がないのに高校3年間ずーっと読んでた。それ以来一度も読み返してない。不思議なものだなあ。

なんの話を書いてたのか忘れた。

ああああ、どうでもいいことを書いてしまった。

 

さて、つまり青春とは何だろうか、と言いたくて、実は結論はすでにあって、そんなものは「ない」のである。

いわば永遠に青春であり、あるいは一生のうちにそのような期間はないのである。

それを「神聖喜劇」を読みながら感じていたのだ。

軍隊に徴収されて、主人公はこれで人生にケリがつくような気になるのだけれど、まったくそんなことなく人生は続くのである。

たとえ青春があったとしても、その青春の後にも人生はあり、そうであるならば青春も人生でしかないのではないのか?

うーん、なんだかどうでもいいこと書いてるなあ。何が言いたいのだろう。

今僕は26歳で、これもまた青春であり、かつ青春でも何でもない人生の一部である、というようなこと、つまり青春が輝いていた人々へのやっかみか

とはいえぼくも時折、十代の頃を懐かしむ。

何をしてもよかったから、何もしなかったあの頃のことを。

 

僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 (集英社文庫)

僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 (集英社文庫)

 

 


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*1:80年代のバブリーなSFラブコメ漫画。連載中にアニメ化もされており、四十歳代の人に聞くとうっすら覚えていたりする。なんと関西のローカルテレビであるサンテレビにおいて、2005年のあの夏の間、土日を除く毎日7時からアニメが再放送されており、僕はそれを毎日欠かさず観ていたのである。気が狂うような日々であった。きまぐれオレンジ☆ロード - Wikipedia