映画、ラストマイルを観た。映画というより、長めのテレビドラマといった具合で、映画を見た満足感にはやや欠ける、というのが最初の感想。とはいえ、ドラマとしての完成度はめちゃくちゃ高くて、すぐに『アマゾン帝国の闇』を読んでしまった。そういう、人を動かす力のあるドラマだった。
しかし、とはいえ、もっと時間をかけて、中村倫也やディーンフジオカの背景を描いてほしかったと思うし、それがないから、解決までの道のりがバタついた印象になった気がする。難しいとは思う。そこに時間を割くと、満島ひかりやその他の描写がグダつくし。
とはいえ、阿部サダヲ演じる運送会社の支社部長(?)のリアリティなど、ひとと話したくなることがたくさんありました。すばらしかったです。
映画、ソウルの春も観る。
1945年以降の韓国の歴史については、なかなか、ふかく勉強しないとわからないことが多いのだけれど、これをきっかけにすこしかじって、とりあえず、70〜80年代あたりの事件一覧がようやくわかり始めた気がする。
この映画は、粛軍クーデターと呼ばれる事件を題材としている。粛軍クーデターについて、簡潔に説明することは難しい…。
この暗殺事件もいまいちよくわからんのですが、映画、KCIA 南山の部長たちでこの事件が描かれています。
ソウルの春を見たあとにこちらを観ると、事件を起こした中央情報部長のあまりの無計画さにびっくりしてしまいます。
粛軍クーデターの全斗煥もいきあたりばったりなところがありましたが、それを超えるはちゃめちゃな暗殺なんです。(事実と異なるところも多々あるそうです)
で、まあ、時の大統領がいなくなった結果、ヘゲモニー争いの末にこのクーデターが起きるわけです。
そして、その後、有名な光州事件というのがあって、それはタクシー運転手という映画で描かれていますが、これもまた乱暴な事件で……。
という具合に事件が続く韓国ですが、とりあえず、このソウルの春という映画そのものの緊張感はすごいです。
良い軍隊ものを見た、という充実感で満ちています。さいご、首都ソウルのど真ん中に大砲ぶっ放そうとするシーンは、こまかい歴史を知らないわたしからすれば、ぶっ放すのかぶっ放さないのかわからないので、はらはらしましたね。ぜひぶっぱなしてほしかった。
韓国映画はおひとりさま族というのも見ました。現代が舞台で、日本と近しいものも感じる、じんわりくる映画でした。
配信の始まったサムジンカンパニーをもう一度見たり、オデッセイやパラサイトなども見た。三連休が2連続すると暇ですね。ぼちぼち、美術館などにも行きたいところ。
あ、相撲は大の里の優勝でしたが、なんだか大の里に感情移入していないので、淡々と眺めているだけで、熱狂についていけない。ぽやーんとしている。妙義龍、碧山が引退。寂しい限りです。貴景勝も引退。横綱を目指して、というなかで怪我に苦しまされたのはかわいそうだったとおもいます。相撲協会全体で、怪我しない力士育成に力を注いでほしい。
そういえば、ラグビーはパシフィックネーションズカップで準優勝。みんな調整中という感じのコンディションで、みどころは少なかった。これからティア1のチームとのテストマッチがあるので、どこまでやってくれるのか楽しみです。