先月は書き忘れ。
7月
6月の最後に西武ドームでおこなわれた韓国の音楽番組のライブに行った。StrayKidsがメインで、盛り上がり方、盛り上げ方、ともに大トリの風格がすごかった。
ただねえ、ステージがめちゃくちゃ遠くて……。エクストラ料金を払わないと、こんなものなのかと思いました。あのステージ脇の方々はいくらくらいのお金を積んでいるんだろう……。
とはいえ、ILLITやNEXZのステージも見られて、お得感はとてもありました。
7月初めにごっついすき焼きを食べる。おいしかった。
仙台に一泊二日の旅行に行く。なんとなく思い立って。海鮮を食べたり、メディアテークに行ったり、ドーミーインに泊まってだらだらしたり。
めちゃくちゃ暑い日々だったけれど、社内のクーラーが効きすぎて常に寒く、からだがずっと怠かった。慢性的な風邪みたいなかんじ。
クドカンの新宿野戦病院を見ていたけど、なぜか着いていけなくなって、見るのをやめた。
8月
デ・キリコ展に行く。
広場とかマヌカンとか三角定規、ギリシア彫刻みたいなモチーフの面白さに気づいたのがデ・キリコのお手柄なんだろうと思いつつ、晩年、色彩に明るさが出たり、ルノワール風のパステル調や筆触を取り入れてみたり、自在になるところもよかった。
同時に開催していた大地に耳をすます展も見る。ミロコマチコさんのライブペインティング作品は迫力ありましたがその他の方の作品も、大地というか手触りというか、眼差しが共通していて、筋の通った展示でした。
197から80年代の不良の描写で、女物のサンダルを履いているところがアップになったのだけれど、あれがあのころの不良の一般的なアイテムだという共通認識はないのではないか、と笑った。
もちろん、じぶんもその時代に生きていたわけではなく、作家のエッセイなどで「あの頃の不良はなぜか女物のサンダルを履き……」というような描写があったから知っているものの、そういったエッセイも古いものになってしまった。
じぶんも映像としてははじめて見た。貴重な映像だが、妻は「不良は社会のマイノリティって説明があったから、今でいうLGBTの概念も包摂していたのかとおもった」らしい。それもそうよね。
サイバーパンク編はいまいちおもしろくなかったのですが、ゲーム編はやたらおもしろい。ゲームは人の営みなんだなあと思わされる。その影響もあって、ときメモやロックマンなどのRTA動画を見たりしてしまった。超絶技巧を見るのはたのしい。
フェロン展@東京ステーションギャラリー
ステーションギャラリーが言うならおもしろいんだろうという圧倒的な信頼感でこの作家を初めて知る。
その時代を知っている方なら、懐かしの作家なのだろうか。イラストレーターとして地道にキャリアを積み上げて、ひとりの芸術家へとみずからを成り立たせていく、そういう物語のようにもおもえるし、雑誌やポスターといったメディアが元気な時代の寵児ともおもえる。
リトルハットマンの造形がとにかくかわいいし、色使いもこころ癒されるものがあった。おすすめです。
25周年を記念した展示なのですが、いや、そもそも虎ノ門ヒルズにこんな場所があったことをしらず、びびりました。この上にあるプールに入ってみたいものですが、入れないようです。誰が入れんのか。そして、7階をうろうろしてたら、ゴールドマンサックス専用の入り口があって、それがものすごい豪奢、なんなん?
で、Perfumeはいろいろあって、やっぱり年表がいちばんおもしろかったです。自分史と重ねられるところがいいですね。
Perfumeの拡大再生産を恐れない姿にはちょっと驚く。アーティストって、どこかで天井がきちゃうこと、人気の低迷やスランプを恐れるものだとおもうし、そこで活動を休んだり、ハコの規模感を調整していくと思うのですが、Perfumeはどんどん大きくしていって、そのハードルをものともせずクリアしていく。25年間ずっとオリンピックでメダルを取り続けている(国際的な大会に出続けている)ような恐ろしさを感じる。
これは、Perfumeという3人組が、貪欲さとは無縁で、サポートしてくれる人が増えるならその分がんばろうという、単純かつ誠実な行動を積み重ねられる人たちだからなんだろうと思うんですね。
多くの人と関わっていく、多くの人へ伝えていく、そういうポップであることからブレない、というのはすごいことだとおもう。
ややもするとファンにだけわかればいい、みたいな狭い視野になってしまうものだとおもうのだけれど、そういうことがない。
結局、このチームの総合的なプロデューサーがプレーヤーである自分たちだからこそできることなんじゃないだろうか。
とおもうと、K-POPのプロデュースされているアイドルたちがどんなふうにサバイブしていくのか、それはひとつの実験のように思えてくる。
で、aespaの「SUN & MOON」のリリックMVが流れてきたので見る。おぱんちゅうさぎの可哀想に!さんの作品だ。可哀想に!さんのスキズのMVはすごいので必見。で、このMVもすごい。
2000年台のフラッシュゲーム(脱出ゲームやシフトアップネット、着せ替えゲームなどがわかったけれど、全編元ネタ解説が読みたい!)、京都アニメーション的なアニメ動画やそこから派生した踊ってみた系ニコニコ文化圏、前略プロフやライブドアなどの初期ブログの雰囲気まで、わたしにとってはすべてが懐かしく、うつくしかった。
と、書くと調子の良い八月のようだが、全般的には絶不調で、ずっと体調が悪い。いまもまだ、さほどよくない。こういう状態がデフォルトの年齢になってきたのだろうか。