Nu blog

いつも考えていること

詩「地の塩」

夜の雨

傘をさし

濡れる足元

赤色灯の揺れる道路


先生が読んでくれた

聖書の言葉

考えても

意味わからない

母の作った晩ご飯を

覚えていない

ウィークエンドの

予定は知らない

こどもだ

まだこどもだ

まだまだこどもだ


夜の雨

傘で受ける風

胸元まで濡れて

青信号の揺れる道路


先生が教えてくれた

モルのこと

理解できず

部分点

父の逆鱗に触れた

わけがわからず

部屋に逃げる

目覚まし時計をかけずに眠った

こどもだから

まだこどもだから

まだまだこどもだったから


塩に塩気がなくなれば

もはや、何の役にも立たず

人々に踏みつけられるだけ