Nu blog

いつも考えていること

スケッチ(パニック)

別に誰も気にしてないと思うんですけど、今月から、週二回ではなく、一回の更新にします。

 

毎日が慌ただしい。いつもトラブっていて、あちこちに電話をかけて、頭を下げてなだめすかして、頼み込んで、拗ねたり脅したりしてる。お祭り騒ぎのような職場で、朝から夜までてんてこまい。

金曜の夜に、昔懐かしいパニック映画がやっていて、ビール片手に思わず見入った。

パニック映画には必ず「玉突き役」がいて、それ以降に起きる全ての問題の諸悪の根源がいる。あいつがあの時、あのスイッチを押さなければ! と観客は分かっているのだけれど、本人は能天気だったり、小悪党だったり、何なら何も知らなかったりする。結果として恐竜が暴れ出し、サメが人を食い、数千年の時を経た亡霊が蘇って世界を征服しようとする。

見覚えがあるぞ。

なんだ。

あ、仕事だ。

仕事はほとんどパニック映画だ。

上司か取引先か、私自身か分からないが誰かが玉を突いて騒動がスタートする。

騒ぎにお付き合いするのが人生だ。それ以上でもそれ以下でもない。あるいは、もしかして平穏が訪れそうな時、誰かが企んで、ひと騒動起こしてるのかもしれない。生きがいを求めて、やっている小悪党がどこかにいる。

そう思うと、なんだか仕事って白けることばかりだ。

CMの合間、私はビール缶を握りつぶし、ゴミ袋へ放り込んだ。

何もせずに生きることを誰も許そうとはしない。