Nu blog

いつも考えていること

大相撲

七月場所、おもしろかったですねえ。本当に面白かった。え? 今頃? はい。いまさらです。オリンピックよりも相撲。日本人たるもの一年中相撲のこと考えてるでしょうが。さてはあなた反日的な人ですか?

むちゃくちゃな言いがかりからスタートしましたが大相撲の感想。

いやー、まさかの白鵬の全勝優勝。

2017年の全勝優勝を観に行った時、「これは白鵬最後の全勝だろう」と考えたことを思い出す(あと、喜びすぎてビールをひっくり返したことも覚えてる)。

結局2018年、2019年、そして今回とその後3回も全勝優勝しているのだから、訳がわからない。そもそも2006年から16年の間、毎年欠かさず優勝している意味もよくわからない。

初日から序盤の相撲はやや危なげで、こんなハラハラする相撲を15日間見るくらいなら(失礼ながら!)引退してほしいという思いさえ一瞬横切ったが、千秋楽後本人の語るところによればむしろ、相撲が取れるぞと手応えがあったらしい。驚きである。

後半にかけて圧倒的な強さを発揮し、あれよあれよと14連勝。

虎視眈々とその背中を狙う照ノ富士もまた淡々と白星を重ねた。負ける気がしない安定感。闘志が皮膚の表面、薄い一面にとどまり、全身を包んでいる。体をぶつけた相手にしかその闘志の青い熱さは本当の意味ではわからないだろう。木鶏とはもしやこの状態のことではないか?

両雄ぶつかり合ってきらめいた火花は一瞬の間合いを捉えた横綱白鵬が仕留めた。あふれる思いが拳に握られた。この感情の発露をなんと言おうか。言葉にしても零れ落ちる。耐えた期間の辛さを感じさせてくれた。

一方、照ノ富士が地に這った時に滲み見せた穏やかな口惜しさもまた見逃せない。照ノ富士の体がいつまで持つものか、私たちには窺い知れないことだが、その体が千切れるまで責務を全うするであろうことを確信した。

 

正代と高安が12日目終了時点で7勝であったため、照ノ富士白鵬に負けることはほぼ間違いなく、悲しいかな千秋楽に勝ち越しを賭けてぶつかることになると分かり、笑ってしまった。結果は番付の通り、正代の勝ち。役相撲に叶うとは何事だったか。寂しい一番であった。

有村架純を好きと言っただけで法的措置を取られることになった明生(法的措置を取られるのは雑誌だと思うけど)は、調子良し。星数こそ8勝だが内容が良かった。

豊昇龍、琴ノ若ら星数の上がった力士らはやはりよかった。地力かどうか、これからが楽しみ。

そしてかわいいかわいい宇良、何をやってもかわいい。勝ち越し、二桁、おめでたい。これからの安定した活躍に期待したい。

番外編。花道を引き上げた炎鵬が、手指のアルコール除菌を吹きかけられた後、パチンっと手を打ったのがおもしろかった。世間じゃアルコール除菌のあとは手を揉み揉みするのが一般的なんだが、角界にあっては様々な様相があるようです。

 

以上。