Nu blog

いつも考えていること

スケッチ(同級生)

同級生が市議会議員になったと聞いた。

政党には所属せず、若さ(34歳)と真面目さを地道にアピールして2000票を獲得。有権者数40万人、投票率40%、定数40の地方選挙の結果はそんなもんである。

そこまで小さな市ではないから、2000票集めるのも大変だろう。市内で適当に声をかけても、投票に行く確率が40%。さらにその投票に行く人のうち1.25%を振り向かせなくてはならない。市外の人に声をかけても意味がないし、99%は無駄な声かけということになる。そんなわりの悪い営業などないだろう(あるいは40万人に声をかけられるのであれば、そんな成績の悪い営業でもいいと言えるのかもしれない)。なににせよ、自分はやりたいと思わないことを彼はやったわけだ。

どういう策を使ったかは知らないが、いずれにせよ2000票集めた。落選者の中には300票というような人もいる。彼と落選者との間にどういう違いがあったかはわからない。一言で言えば「頑張った」のだろう。

2000人に票を入れてもらえる快感を思う。私はこの会社に入るために3回の面接を受けた。その面接官だった3人は私に丸をつけてくれた。それだけでも快感だった。

 


それを教えてくれたMくんは、同市の有権者なのだが、選挙に行かなかった60%のうちの一人だそうだ。Facebookで彼の当選の報告に、誰かがコメントしており、そのことを知ったという。

「そのうち同窓会で、先生に会うこともあるのかね」なんてMくんからのメールに私は、「我々が同窓会に呼ばれることがあるのだろうか」と返した。