Nu blog

いつも考えていること

詩(夕暮れ)

その夕暮れを眺めていた

少しの段差に蹴躓いた日

この先同じことが続くと知った日

私が水を湛えた薄い皮膚だと悟った日

 

地を赤く染め、長く伸びた影が折れ曲がる

水面に散乱する光、名残惜しそうに別れを告げる子どもら

もう散ってしまった花弁、すり減った靴底

その夕暮れを眺めていた

 

腹が減り、風呂に入り、飯を食い、布団で眠る

あとになにも残さないで

ここを去る