Nu blog

いつも考えていること

詩(不確実性について)

確かなことを欲しがっていた

わたし、わたしの不確実性

あなたにとって、そんなわたしは不誠実

 

とても寒い七月の、薄く縮まった太陽が、地面を空気を暖めきれない

でいるから

死んでしまうのもしかたがない

できれば生きて

来年の今頃には平凡なことを

平凡なことを思ってたい

 

ぼくは慰みにブラジル先住民の椅子に座る

権力の象徴としての椅子、動物を象った椅子

今はここ代官山でインテリアとして

 

念を押されると分からなくなる

なにも言われないと不安になる

空高く飛ぶ鳥はもはや見えない

こんな夜に通勤している人がいる

 

とてもじゃないが、

死ぬまでにどうにかできるとは思えない

毎秒毎秒

幸福を噛みしめられるなら

私の歯はぼろぼろになる

 

ミミズ、ミミズと呼称します

あなたのことを

わたしのことを

地を這うものとして

旧約聖書のように

 

この十年、言葉を駆使してきたつもりが

言葉にころされていただけだった

気づいてももう

よみがえられないのにね

 

とてもじゃないが、

消すことなどできない

私のふかくじつせい

不誠実であったとしても

消すことなどできない

私の不確実性