三月頭に星野源のライブに行った。
訳あり席というのか、ステージが全て見えない席というのが発売されたので、抽選に申し込んだらすんなりチケットが取れた。ドーム公演のキャパはすごい。
足の小指を折っていたので、座っての鑑賞。周囲も同じ訳あり席仲間なので、割とみんな座っていて、座りながらもノリノリな、ほのぼのした空間でした。
ドーム公演と言えば松任谷由実とPerfumeしか知らないので、「どこから現れるの?」的な期待を抱いてしまう私だが、星野の源氏は真ん中に作られたステージに、すっと上がってきてさりげなく歌い始めた。
す、すごい。
自分の名前で、自分を真ん中に、数万人の前で歌う。
できないなあ…と思う。むろん、させてもらえるわけもないが。
それができるこの人は、奇跡的な人だなとか思う。
「YELLOW DANCER」と「POP VIRUS」の両アルバムは素晴らしいなと思う。
おしゃれで、ノリが良く、軽薄でいながら深刻。明暗と、その間。グラデーションを描きながら生きる一人の人間を、崩すことなく立体的に音に押し込め、手懐けた。という具合。
STUTSの大活躍に歓喜しました。
「夜をつかいはたして」を聴くことになるとは思ってもみておらず、座りながらも上半身をバカみたいに揺らした。