しんどい…、みたいな日がある。
体が重い、嫌な案件が待っている、そんな日。
そんな日にはBelle and Sebastianの「Get Me Away From Here, I’m Dying」を聴きたい。
「ここから遠くへ連れてってくれ、おれはもう死にそうなんだ」と歌うのだから、うってつけではありませんか。
陽気な調子で歌われる歌詞をよく見ると「いつも最後の瞬間には泣いてしまう」とか「これは剣よりも鋭く、君を確実に殺せただろうが、しかし私はこんな言葉でただ君を泣かせることにしよう」とか、陰鬱で、苛立っていて、ささくれ立っている。
まったく素敵な歌である。
あわせて、相対性理論の「13番目の彼女」も聴きたい。
こちらもキラキラと光るギターの音色に、「それはある日突然来たの/はるかな時を超えて なつかしいあの日から/諦めそうになりながら」という、不穏で、予感だけをちりばめた歌詞が並ぶ。
実は、などと大仰に言うほどでもないが、どちらにも「ダイイング dying」という歌詞がある。
死にかけなんだと歌われている。
死にかけ…。
死に向かって生きる私たちは、常に死にかけだ。
だから改めて死にかけだと歌われるとなんだかホッとする。
しんどいのが普通で普通だと思う。
肩甲骨でもグリグリ回して、毎日をしのぐ。
明日の朝もふいと起き上がる。嫌でも、嫌じゃなくても。