- 第一部
・「この現実この戦争を阻止する何事をも私が実際的に為し能わず現に為していない以上、五体満足な私が実戦への参加から逃げ隠れてただ他人を見殺しにするのは、結局のところ人間としての偸安と怯懦と卑屈と以外の何物でもあり得ないのではないか」「私は、この戦争に死すべきである。戦場は、「滑稽で悲惨な」私の生に終止符を打つであろう」
・「忘れました」「知りません」問題勃発
・「解散」で「解散」しちゃダメ(「別れ」で解散)
・「質問があります」と言った理由に8ページ費やす
・バカンマネしとけ
・ゴサが太い=身の程を知らない
・小銃の各部名称を完璧に言う東堂
・シセツジ(死節時)が多い=グズグズするな
・「おれのお父さん」という表現になかんずく全く感心しない東堂
・『砲兵操典』による「数ニ関スル呼称」に従い「軍隊外の事柄に、 かりそめに適用すれば」、「賤ヶ岳のナナ本槍」「ヨン十八手」
・大学退学処分を受けているため「大卒出は手を上げろ」と言われた後、手を上げない決断をするために、その経緯等を64ページに渡り展開
・もしも落第するとしてもカンニングはしない方の人間(悪口を言いながらよろしく立ち回らないタイプの人間)
- 第二部
・×「死してのちおのれ」⚪︎「死してのち已む」
・「軍隊ノ食事ハ栄養ヲ主トシ簡易ヲ旨トスベシ」(『軍隊内務書』)
・なので、大根は泥付きのまま
・魚介類も、鱗、骨、臓腑を取らない
・手紙に大根のおかずばっかり」「大根中毒になりそう」でボコボコに殴られる
・「入隊翌日に尾頭付きの鯛の煮付けを食べたし、大根で中毒にはならない」という説教
・金玉は袴下の左側に入れること(『被服手入保存法』)(東堂は入隊前から「睾丸ハ左方ニ容ルル」タイプでした)
・「「大根のおかず」は軍事機密」問題
・橋本に貸した下駄事件(員数をつける)(怒られたことを黙っておく橋本)
・唐突に「忘れました」「知りません」問題イコール天皇の絶対無責任、軍隊の累々たる無責任の体系、厖大な責任不存在の機構に気づく東堂
・問答無用、理屈不要、無法蒙昧が横行な軍隊と思ったら、実は理屈必要、問答有用、一挙一動理論的典拠、成文規範の求められる世界
・「『実は』は止めろ。不敬不遜な言葉遣い。軍人はいつでも『実』だけを口に出す」
・「軍事機密とは、軍事の機密であります。終わり」
・「薫風やああ薫風や風薫る」
・意識的嘘吐き・悪意実行者と無意識的嘘吐き・悪意実行者
・持ち合わせる学問、知識、教養、見識、猪口才、小癪、こざかしさ、生兵法でもなんでもかでも総動員!
・けど、わずらわしくなる
・しかも、便意(大)を催す
・「真鉄なす べとん」ないし「要塞」
・砲台から好きな女優を連想するも、兵器は大抵男根の象徴なので奇態であるが、その性的倒錯(?)に拘泥しない東堂
・「だってさだ、……銀座の『コロンバン』でさぁ、……それがさぁ、……おっかなくってさぁ、……まぁったくおどろいちゃったぁ。」などとぬかす
・「エロ百パーセント」、「ナンセンス」、「アノネ、オッサン、ワシャカナワンヨ」その他、過去数年間各時期の流行語を無節操に愛用する。
・「『軍隊手牒』を手に持って」は『軍隊内務書』に照らせるのに、「臍と臍とが藍牡丹」の意味が難解な東堂
・荒ぶる大前田と頭の中で諸々考え続ける東堂
・チンポは一つ持っとりゃ、余っとるよ
・砲身はちょうどええ塩梅に水平になっとるごたぁります
・ほんとにそうなら、うれしいね
(第二巻に続く)