Nu blog

いつも考えていること

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

どうぶつの森

一年前、ヨッシークラフトワールドをするために買ったニンテンドースイッチは、昨年の後半から埃をかぶっていたが、二ヶ月ほど前からどうぶつの森をやり始めて、毎日元気に稼働している。 当初はしょぼい釣竿や虫取り網を何度も壊して、木を揺らしては枝を集…

フィールド・ノート(第4話)

うーわ、全然数字合わへん。フカミは何度も資料の端から端まで数字を見回し、のたうち回っていた。いや、足し算は合う。エクセルは足し算を間違えません。母数である社員数が、昨年の数字と比べた時に大幅に減っているのだが、社員が大幅に減ったなんて話は…

サブカルについて考えるとき

サブカルについて考えるとき、サレンダー橋本先生の傑作「初対面のサブカルの知識の探り合い」を思い出す。 この漫画の冒頭に掲げられた「ポップであるくらいなら俺は死ぬ」には衝撃を受けた。 なんせ私は文学少年で、中原中也がどうとかガブリエル・ガルシ…

フィールド・ノート(第3話)

「明日の午後から大雪となるでしょう」 と天気予報士氏が様々な注意喚起を述べていたら、本当に午後から雪が降りすさみ、当たり一面真っ白になった。 満員混雑の電車をようやく通り抜けて家路へ歩いていると、子どもや犬がはしゃいでいた。なるべく誰も踏ん…

幸せな気持ちになれるなら

世界には最終回がないと気づいても、人間は世界の終わりの日を想像している。キリスト教徒が最後の審判を夢見るように、今日もドラマは最終回を目指して放送される。愛する男に手を引かれて、結婚式場を逃げ出した花嫁のその後を誰も知らないでいたいけれど…

フィールド・ノート(第2話)

玄関先に積んであるコープさんの荷物を目にすると、もう二年もこの契約を続けているのに、いつも感動してしまう。エレベーターのない三階までお米やジュースを運んでくれて、本当にありがとう。でも、玄関先じゃなくて、できたら冷蔵庫に入れるところまでや…

いろいろ

坂本裕二「スイッチ」 何がすごいのかわからないが、なぜか泣きそうになった。高校生時代の二人、よかった。 吾妻ひでお「失踪日記」「失踪日記2 アル中病棟」 うっしっしと笑う配管工時代の先輩、柳井さんの顔が忘れられない。 アル中病棟での日々はほんと…

フィールド・ノート(第1話)

キッチンに冬の柔らかな日が差し込んでいた。築半世紀を越えようとする社宅は、日当たりは抜群だったから、晴れた冬の午後は暖房も要らない。けれどフカミがとっくり、スウェット、さらにフリースを着ていたのは、つい数時間前までこの部屋が外と同じ程度に…

六畳一間の暮らし

交番の二階が気になる。 というのも、都内の交番は割と古いものが多い。築半世紀といった風情の佇まいである。 免許の更新や書き換えで警察署へ行くと、その立派なことに驚く(ありがたいことに、今のところそれら以外の理由で警察署に伺ったり、お呼ばれした…

詩(合点)

排水口が音を立て 私は不意に合点がゆく 萩原恭次郎の詩に触れたような そんな日々はもう私には来ない しかしこの世界のどこかに 今初めて彼の詩を読みワクワクしている若人が いると信じていたい 一人くらい…