Nu blog

いつも考えていること

スケッチ(スマホにパスモ)

スマホパスモを入れた。

スマホを忘れたら電車に乗れないじゃないか、と思ってたくせに、広告を見ていたら気になって、手続きとか難しいのかなと思って検索していたら、そのまますんなり手続きしてしまった。

俺にはそういうおっちょこちょいなところがある。頑固っぽいことを言う癖に、ひょいひょい乗っかってしまうような。

それで毎日快適だった。スマホをピッとする。なんと、手のひらでチャージができるから、券売機に行ってチャージしなくても良い。現金がなくても良い。コンビニでもさっと買い物ができる。「パスモで」、ピッ。それだけ。

何だったんだ、あのICカードってやつは。いちいち券売機に行って、よくわからん部分にかざしてチャージする。現金がないとダメだし、チャージ金額が気になるからろくに買い物もできない。

スマホを忘れて出かけることなんてない、ありえない。むしろみなさんは忘れたことがあるのか? ないでしょうね。よほど慌てて出かけたとかなら、まあ、しょうがないですけど、その場合パスモがないことよりも連絡手段や何やかやで大変でしょう。ICカードの時に、カードを違うカバンに入れてたことならしょっちゅうある。何度しくじったことか。

 

などと礼賛していたら、ある日、改札を出ようとしたら、通れなかった。そしてチャージもできなくなった。何がダメだかわからない。クレカを止められたわけではない。なんかうまくいかないのだ。何が原因かわからない。一度ログアウトしてみたり、カード情報を入れ直したり。改札の内側で財布を引っ張り出している初老の俺。少し汗をかいてきた俺。何がダメだかわからない、このままでは降りれない。トム・ハンクス主演のターミナルという映画のことを思い出したが、見ていないからどういう話なのかはわからない。

 しょうがないんで、駅員に聞いてみたら「この画面でパスコードを入力してください」とぶっきらぼうに言われた。スマホ本体の暗証番号のことだ。六桁、打ち込む。「それで改札通ってください」。俺は半信半疑で改札を通る。なぜかうまくいった。チャージもできるようになっていた。が、いちいちパスコードを打たないといけない。面倒になった。それについては駅員は教えてくれなさそうだ。

しばらく鬱々として、その日は映画を観る予定だったが、気が乗らず帰宅したりした。

吉野家で牛丼を食って、現金で払って帰った。

翌日、もう嫌だとスマホを放っておいたら電源が切れていた。俺は充電して再起動した。

今日こそ映画を見ようと駅まで行った。やっぱダメかなと思いながら後ろに人がいないことを確認してから、改札にスマホをかざした。なぜかうまいこといった。再起動がよかったんじゃないかなと思う。

俺は明日からもスマホを持って歩く。すごく便利だ。