Nu blog

いつも考えていること

郭沫若について

タモリ倶楽部で「よだれ鶏」の回があった。
よだれ鶏」の名付け親は、郭沫若という作家らしい。当然のように紹介して「誰やねん」というツッコミが発生。
なんとなく気になって調べたら、これがなんか酷い人なんですよ。
検索して出てきた論文の冒頭には「郭沫若は果たして百獣の王である獅子なのか、それとも寺院の塔の上の風見鶏なのか。毀誉褒貶、賛否両論、未だに決着が付かない」である。
結局のところ文化大革命に乗っかって「自分のこれまでの作品なんて無意味だ」と自己批判し、時期に沿って共産党の都合のいいような作品や意見を発表して、昨日まで褒めていた相手でも、粛清されれば今日からはその人を批判するような、そんな態度で、死ぬまで重用されたという。
なんか酷い人だなあとしか思えん。
しかしまあ、世渡りの才能というか、生き延びることへのセンスがあるというのは、偏にすごいなあと思う。
自分にはそういう才能はない、と思っていた。
最近は、少しくらいならその才能があるような気がしている。