Nu blog

いつも考えていること

名探偵ピカチュウ

あまりにも毛がふさふさなピカチュウだったので、思わず観に行ってしまいました。
ピカチュウの毛はふさふさだし、リザードンフシギダネの皮膚はかっさかさだし、ゲッコウガはヌルッとしていた(結構知らないポケモンがたくさんいた。金銀世代の限界である)。
 
お話は、ポケモンと人間が共生する社会の中で、父子の関係を軸に展開していく、というもの。非常にオーソドックスな印象の物語で、スピーディに展開していき、ストレスがなかった。
ポケモンが実在する感触にこだわっていたのは感動的ですらあった。ピジョンが空を飛び、ゼニガメが消防士とともに消火活動にあたり、警察官とガーディが歩く世界。なんとも素敵ではないですか。
あ、まあ、よく考えたら、ストーリーに変なところはあるんですが。
たとえば、ピカチュウはRの煙を吸っても大丈夫なのはなぜかとか(たぶん、融合しているからだとは思うけど)。あるいは、融合しているのはなぜかわかったけれど、なぜピカチュウだけ人間の言葉を話せるあるいは主人公にだけその言葉を聞くことができる状態なのかとか(融合したコダックやその他のポケモンらは話せない様子だった、もしかして肉親なら話せた、あるいは聞けたのでしょうか)。そもそも、あのおっさんはポケモンと融合して、何をしたいのかとか(人類補完計画的みたいな感じで、よくわからなかった・・・)。
まあ、細かいことはどうでもいいでしょう。世の中に不思議なことはたくさんあるので。
力を入れていたのは、画面の動き。USJなんかでアトラクションになることが容易に想像できるアクション要素がたくさんありました。
 
謎に迫る記者役の俳優さんが、売り出し中若手俳優って感じで、いい。
竹内涼真がちらっと出てくるのも面白い。
背景に出てくる日本語やエンドロールのアニメーションなど、日本ファンへの目配せがしっかりあるのも嬉しいところ。
そういえば、ピカチュウが歩かされるときに「一日一万歩歩くようにしてるんだ」みたいなことを言ったのにも笑った。いつでも一緒かよ。
 
そういえば、エンドロール後すぐ明るくならず、なぜかアニメ版ポケモンの予告が再度挟まれた。散々ミュウツーが暴れまわった後でアニメ版「ミュウツーの逆襲」を流されると、さすがに「いや、もうお腹いっぱいやわ」という感じ。
もっと小さな物語も観てみたい。いっぱいポケモンが出てくるような世界。ベロリンガコダックバリヤードが活躍した部分ばっかりの物語。うーん、どうだろう。どうでしょう。いいでしょう?
 
 
予告編やポスターなどを観ていると、前田敦子が「町田くんの世界」と「葬式の名人」という二本に出ているみたい。前田敦子の出ている映画は大抵面白いので(その確率、小林薫並み)、観に行きたいと思います。