Nu blog

いつも考えていること

朝の仕事

ここのところ寝癖に悩んでいない。

ナイトキャップを被って寝るようになったからだ。

ナイトキャップといってもシルクのツヤツヤしたマダームが被るようなものではなく、腹巻を細長くしたようなものをすぽっと被っている。

そもそも布団に入る直前に被り、朝起きたら脱ぐものであるから、見た目を気にすることはない。

布団に入ってナイトキャップを被ってから色っぽいことになる場合も想定できるので、そういうご予定がある場合は購入の際、より吟味されたい。

とにかく、このナイトキャップを被ると寝癖がつかない。

私は長髪ではないものの、短髪でもないから、寝癖がつくと毎朝髪の毛を洗うかのごとく濡らし、ドライヤーをしないといけない。これは大変面倒で、朝からウンザリしてしまう。

この手間がないもんで、ずいぶん楽になった。

 


朝の手間というと、髭剃りは避けられない。

マイ・インターン」というアン・ハサウェイロバート・デ・ニーロの可愛らしい映画で、デ・ニーロが毎朝髭を剃ることを若者が「誰にも会う予定がない日も剃るんですか?」などと驚くシーンがあった。

若者の気持ちがよく分かる。

が、これもここ最近はさほど手間ではなくなってきた。

というのも冬なもんで、起き抜けにタオルを熱湯で蒸して、しばらく顔に当てておくようになったからである。それから髭を剃ると、剃りやすいし、よく剃れる。

夏場に蒸したタオルを用意するのも当てるのも嫌だろう。まあ、最近この技術に気づいたので、夏場にこれをやったことはないのだが、たぶんやらない。けど、たぶんやったほうがいいんだろうな。

とにかくこの一手間で、ずいぶん朝の髭剃りが楽になった。

 


ナイトキャップにせよ、蒸しタオルにせよ、誰かに教わったのではなく「寝癖 防止」とか「髭剃り ダルい」などと検索しただけで気がつける技術なので、インターネットというのは素晴らしい。

まあ、知ってる人はたとえば床屋で蒸しタオルを当てられるから知っていたりもするのだろうが、なにぶん私は美容室ばかり使ってきたので知らなかった。あるいは自分で毎日それをやればいいなんて思いつきもしなかった。

 


インターネットでばかり知識を仕入れる私であるだが、父母より上の世代は、私と同じ頃にどうやって知識を仕入れていたのだろう。

こうしたことを考えると、本棚に「デン」という具合に鎮座していた「家庭の医学」のことを思い出す。分厚くて、重くて、なにやらいろいろ書いてある本である。

両親が、それをめくっている姿を見た記憶はない。

そういうような本や、新聞や雑誌などの「生活の知恵」みたいなコラムをチェックして、ぱくぱく知識を得ていたのだろうか。

いつの間にやら遠くなった2、30年前のことである。

 


今は毎朝、自分の寝癖と髭のことを考えるだけだが、いつかここに子供の世話が加わるのかと思う。

どんな寝癖を見せてくれるだろうか。どれほど着替えてくれないだろうか。朝ご飯を汚く食べてくれるだろうか。

ちょっと気が重いけれど、少しワクワクする。

子供の育て方に関する情報を私は全然持ち合わせていない。そのうち「子供 泣き止まない」「子供 抱っこの仕方」などで検索する日が来るかもしれない。

まだその予定はないけれど。