Nu blog

いつも考えていること

アーティゾン美術館他

・アーティゾン美術館 ついにリニューアルオープンしたアーティゾン美術館、旧ブリヂストン美術館。2015年に一度閉館した際には、2020年など来ないんじゃないかと思っていたけれど、ちゃんと時は経つものだ。 久々に八重洲を歩くと、どかーんと出来上がって…

スケッチ(二十代)

春すぎて日差しあったかめちゃ眠い洗濯もん干すおかんを見てる、というアホ丸出しの歌が頭に思い浮かんだ時のことを覚えている。ベランダに面したリビングには、春のゆったりとした日が差していて、大学生だったフカミは飼い犬のロンと一緒に日向ぼっこをし…

もう少しそれを好きになってほしい

もう鎮火したのかもしれませんが、中田敦彦氏のYouTube大学について。 私は世界史に疎いので、特に話題になったアラブ諸国の関係についてはなんともコメントできない。 なんで、まあ、印象派とゴッホ入門なる動画があったので見た。前後編約一時間。 参考図…

スケッチ(コンサート)

1 夜六時の岐阜駅は閑散としていた。私はそこから船に乗り、長年愛聴してきたアーティストOのコンサート会場へ行くのである。船の時間は、もう間も無くのはずだった。 ここ数年、仕事に忙殺されていた私がOのこのコンサートを知ったのは二ヶ月前のことだ…

Obviously, no one can make heads nor tails.

一旦逆の立場になって考えてみ。もし俺が謝ってこられてきてたとしたら、絶対に認められてたと思うか?(かまいたち) 昨年、千葉市美術館で開かれた目[mé]による「非常にはっきりとわからない」展について考えていると、冒頭に掲げたかまいたちの漫才の言葉が…

スケッチ(質問)

旦那さんが、リサにどの皿を使うか聞いて、リサはどれでもいいよと答えた。旦那さんはこれでもいいかなとさらに尋ね、リサは違うよ、こっち使って、と別の皿を渡した。 旦那さんはその皿に八等分されたリンゴを盛り運んできた。テーブルの真ん中に置いて、「…

江國香織「彼女たちの場合は」他

江國香織『彼女たちの場合は』 アメリカに住む十七歳の逸佳と十四歳の礼那、従姉妹同士の二人が「すごいこと」をしたくて親に黙って家を出て、アメリカを旅するお話。心配しなくても、すごく嫌な事件は起きない。バイクに乗せてくれた男の子にキスされそうに…

スケッチ(正月の風景)

「ほら、出かけるよ」と促されてテレビを消そうとした。画面はちょうど八区から九区へたすきが渡されるところだった。N大の九区の走者が大写しにされ、K田という名前がテロップで表示された。 それで私はテレビを消して、床暖房の電源が消えていることを確認…

西口想『なぜオフィスでラブなのか』

西口想の『なぜオフィスでラブなのか』を読んだ。 1960年代にお見合い結婚より恋愛結婚が多くなる。結婚に求められる長期的な経済保障の主体が「家」から「会社」へ移行したこととリンクしていると考えらることができ、実際他国に比べ日本における出会いの機…

スケッチ(あるバンドを好きになった人)

アルバイトしている居酒屋で流れていた音楽が気になって、聞き取れた歌詞からその曲を特定した。今までそんな風に音楽が気になったことはなかったので、不思議だった。また、そんな短いフレーズでも検索すれば曲を特定できたことに驚いた。 それから二、三週…

きっと彼は許されたくない

昨年2019年の暮れに、ぽっかりと暇な日曜日が現れて、うっかり松本人志のワイドナショーを眺めてしまった。そもそも日曜日のテレビ番組でろくなもんがないのに、テレビをつけた時点でうっかりしていたのだが、さらにこの番組をつけてしまうなんて、リテラの…

スケッチ(会社のトイレ)

会社のトイレの仕様が変わって、数分間身動きしないと自動で電気が消え、さらに数分動きがなければ反対にランプが赤く点灯する仕組みになった。 総務の人間はそれを、個室内で倒れている人を発見するための仕組みだとかなんだとか説明していたが、簡単な話、…

穂村弘『水中翼船炎上』

穂村弘の『水中翼船炎上』を読んだ。 図書館の司書さんが推薦する一冊に置いてあって、手に取った。司書はAI化されるなどとほざいている政党もあるらしいが、こうして本と出会えたのは、顔も存じ上げない司書さんのおかげである。ちなみに私のよく利用する図…

スケッチ(朝の電車)

「この先揺れますので、つり革へおつかまりください」というアナウンスと同時に、隣のおじさんも私も体を揺さぶられた。 次の駅で座れた私は、降りるまでの十数分、目を閉じて仮眠しようとした。いつも堰を切ったように駆け込んで、血眼になって空席を探すお…

KID FRESINO「by her feat.茂千代」

いまさらかもしれないが、KID FRESINOを何度も聴いている。特に「Saleve feat.JJJ」と「by her feat.茂千代」。 「by her」の歌い出し「あなたはメタファー」で引き込まれる。フックである「I keep myself,I keep myself. And you, and you, and you」にもグ…

スケッチ(図書館にて)

その人は二週間に一度、この図書館にやって来て、二週間前に借りた数冊の本を返してから、小一時間ほど書棚を見て回り、立ち読みしたり、座って読んだり、手に持って歩いて、最終的に数冊借りて帰って行く。 ときおり、返却期限を一日すぎていることがある。…

年始の挨拶

毎年年賀状を百枚弱書く。友人や親戚ら十数枚と、仕事関係である。妻の友人宛も含めれば総数は百二、三十枚になる。 百枚のハガキの束は重みがある。言葉通りの重量だ。 年賀状は面倒だと世間で言われる。今時、他人の住所管理などできないし、百も二百も手…

スケッチ(旅行計画)

妻が週末、一泊二日の旅行に行こうと誘ってくれた。最近、毎日朝早くに行って夜遅いし、土日のうちのどちらかは出社して、少しリフレッシュした方がいいよ、と言う。 たしかに、このところの私は会社にずっといる。今年から本社の経営管理部門に配属になって…

2019年に観た美術展

2019年振り返り企画その二。 美術展について。 結局のところ、官展が一番質、量、迫力すべてにおいて他を凌駕したと言えるだろう。東京国立博物館の「美を紡ぐ 日本美術の名品」は圧倒的な展覧会であった。唐獅子図屏風、檜図屏風、納涼図屏風・・・。西洋の…

2019年に聴いた音楽

2019年振り返り企画その一。 まずは音楽。 パッと思い出すのは、ミツメの「Ghosts」から「エスパー」や「セダン」「なめらかな日々」といった上質な楽曲たち。美しい音と優しげで不穏な歌詞。伸びやかなムードと倦怠感、屈託のない笑顔とつまらない日々。そ…

サウナイキタイ、アドベントカレンダーに記事を書く

サウナ好きにとってのサンクチュアリ、サイト「サウナイキタイ」のアドベントカレンダーに記事を書けた。 抽選の結果運よく当たったもので、外れたらここに載せようと思ってたから、驚いた。おヒマな時に、他の人の記事も合わせてついでに読んでみてください…

冬のニオイ

ビルの隙間からくぐもった冬の空気のにおいがした。それは決していい匂いではなく、きっと暖房器具の排気が充満したもの。 それは私には懐かしいにおいだった。 小学校六年生の時、塾通いをしていた私の嗅いだにおいだ。 塾までの道のりは少し遠かった。最寄…

最先端のお猿さん

水曜と金曜に記事を上げるようにしてから、一年が経った。単純に百本書いたということだ。 短いものでは数百字だが、ラグビーW杯については一万字超えで書いてしまったし、原稿用紙にすれば二、三百枚というところか。 四月から大学に通い始めて、二千字程度…

スーツ

スーツを仕立てた。 私は元来服を買うのが苦手だ。 スーツを買った経験は数えるほどしかない。いや、なんならここで書いてしまえるほどだ。 リクルート時、入社後すぐ、入社四年目、二年前、そして今回。この五回きりである。 リクルート時と入社後すぐはグ…

『同期のサクラ』五話目まで

「同期のサクラ」五話目までがとても良かった。 遊川和彦作品は『女王の教室』以降、『純と愛』のせいで遠ざかっていたため、あまり見る気もなかったのだが、たまたま第二話の途中から見始めたら「あ、これおもろいやつや」となってしまった。 ラグビーW杯終…

ミステイクス

先日、お店で注文したものがなかなか提供されない事態に遭遇してしまった。 オーダーが通ってなかったのではなく、どうやら私たちの後に同じメニューを注文したテーブルへ、間違えて出してしまったようだった。 結果、厨房は私たちのオーダーを処理したもの…

生き物の気配

今年の春先、どこからどう紛れ込んだのか、押入れの中にネズミが入り込んでしまった。とつぜん、木をギリギリと押すような、削るような音がした。初めは、隣の家の人が何か騒いでいるのかと思ったが、違かった。 ネズミが押入れから出られなくなっていたのだ…

靴紐を結ぶ

靴紐がよくほどける。ほどけるとは、解けると書く。そんなことはどうでもよい。 ずっと昔から、何度上手な結び方を調べても理解できないし、覚えられない。 歩いてると、突然に解けた感覚がする。靴の中を足が滑って、紐がビャンビャン当たるからだ。 都会に…

TRANS–KOBEの感想(グレゴール・シュナイダーの作品の感想!)

神戸ビエンナーレがいつのまにか企画ごとなくなっていた。 2007年から始まり、2015年まで5回開かれたアートイベントで、私は2011年から3回、訪れたことがある。 コンテナの中に作品を展開させたり、海沿いの公園に作品を散りばめたり、寂れた高架下で作品を…

柴田聡子とmomを観る

多摩センター駅まで、CINRAのイベント、NEWTOWNへ行った。 お目当ては柴田聡子、そしてmomである。 できればカネコアヤノも観たかったが、翌日のトリだったため断念。ツイッターによれば、かなり良いパフォーマンスだったそうな。悔。 多摩センターには初め…